LYTS
LSI Industries照明メーカーは数多いが、看板や陳列什器の設計から設置まで同じ会社で引き受けられる例は少ない。改装を一社にまとめて頼みたい多店舗チェーンにとっては、窓口が一つで済むこと自体が価値になる。
給油所やコンビニ、外食チェーン、銀行の店舗などを顧客に、屋内外の照明と、看板・陳列什器・店舗デザインを設計から製造・設置まで一括で引き受ける。同じ改装案件で照明と看板の両方を受注できると、一件あたりの単価が上がる。
景気が冷えて小売りや外食チェーンが改装を先送りすると、照明と看板の需要が同時に落ちる。少数の大口チェーンとの取引に寄っているため、その一社が出店計画を変えるだけで数字が振れる。
買収で看板側を積み増す拡大路線を続けながら、株主還元も保っている。鋼材価格の変動と少数の大口顧客への依存という二つの重石を抱えたままの拡大になる。
給油所やコンビニ、外食チェーンが店舗の改装や看板の刷新をどれだけ発注するかで受注量が動く。鋼材や電子部品の価格も、二つの部門の採算に同じように効く。
この会社をどう読むか
2025年度のLSI Industriesの売上は、看板や陳列什器を作るDisplay Solutions部門が57%を占めた。照明を作るLighting部門は43%だ。社名とLYTSというティッカーの由来である照明のほうが、いつの間にか小さいほうになっている。
この逆転は買収が積み重なった結果だ。2024年度の第4四半期に金属・木工加工のEMI Industriesを取り込んだ。続く2025年度の第3四半期には、オンタリオ州で小売店の什器と店舗デザインを手がけるCanada's Best Holdingsを買っている。給油所やコンビニが店を改装するとき、照明も看板も一社にまとめて頼める。その売り方に会社の形を寄せてきたことになる。
バランスシート (要約)
資産 $396M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $231M(58%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$3M
- 他の流動資産$191M
- 固定資産$202M
- 流動負債$97M
- 長期借入金$45M
- 短期借入金$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $573M
- 売上成長率
- 22.1%
- 粗利率
- 24.7%
- 営業利益率
- 6.2%
- 純利益率
- 4.3%
- ROE
- 10.6%
- ROIC
- 10.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $38M
- フリーCF
- $35M
- 営業CFマージン
- 6.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $6M
- 配当性向
- 24.5%
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