PANL
Pangaea Logistics Solutions復路で空荷になりがちな航路にあえて貨物を付け、荷を積まずに走る日数を減らして稼ぐ運び方をとる。荷主によっては船繰りから港湾作業まで丸ごと引き受け、相手の物流部門そのものを代行する。
自社の39隻に、市況を見て借り入れる船を足した60〜75隻で船団を組む。数年単位の数量輸送契約と単発の航海契約、期間貸しを混ぜ、荷主からは運賃を、船を借りる相手からは用船料を得る。
乾貨物の運賃は世界景気にそのまま連れて動き、借りた船の用船料が自社の受け取る運賃を上回れば逆ざやになる。氷級船は建造費が高いぶん、需要が細る局面では遊ばせた分の重さが出る。
船を持つか借りるかを市況で決め、その比率をたえず動かして相場の波を吸収する。冬のバルト海や夏の北極海という難しい海域に人と船を張り付ける、経験の蓄積を資産と見る経営。
稼ぎが動くのは、借りた船の用船料と燃料の値段が振れたときだ。燃料は先物のスワップ、運賃は先渡し契約、金利は金利の取り決めで、それぞれ振れ幅を削る運用をとる。
この会社をどう読むか
Pangaea Logistics Solutionsは、穀物や石炭、鉄鉱石といった袋に詰めない貨物を運ぶ海運会社だ。年およそ2,600万トンを世界300以上の港へ届け、自社の39隻に借り船を足して60隻から75隻の船団を回す。
他社と重ならないのは船の中身で、60,000重量トンを超える氷級1Aのばら積み船では世界最大級の船隊を持つ。冬はバルト海やセントローレンス湾、夏は北極海と、ふつうの船が入れない季節と海域を通り、そこが高い利幅を生んできた。
バランスシート (要約)
資産 $928M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $429M(46%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$103M
- 他の流動資産$113M
- 固定資産$712M
- 流動負債$128M
- 長期借入金$97M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $632M
- 売上成長率
- 17.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 6.5%
- 純利益率
- 3.1%
- ROE
- 4.5%
- ROIC
- 6.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $54M
- フリーCF
- $49M
- 営業CFマージン
- 8.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $16M
- 配当性向
- 84.2%
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