パランティアは月曜、7.00%高で終えた。同じ日、エヌビディアは4.99%安。AIという同じ言葉で語られる二社が、正反対に動いた。
パランティアには個別の材料もあった。国防情報局が、同社の異議申し立てを受けて係争中の調達を取り下げたと伝えられている。だが7%という上げ幅の大半は、もっと大きな流れによるものだ。米国の複数のメディアは、この日の上昇を「ハードからソフトへの資金移動」と説明している。
今年の前半、AIに投じられた資金は半導体に集中した。計算する力そのものが足りず、GPUを作れる会社の株が上がった。パランティアは年初来でまだ26%安の水準にいる。AIソフトの代表格でありながら、置いていかれていた。
その関係が逆転しつつある。市場が問い始めたのは「どれだけ計算力を買ったか」ではなく「その計算力でいくら稼いだか」だ。この問いに答えられるのは、AIを売る会社ではなく、AIを業務に組み込んで料金を取っている会社の方になる。
同じ日、ショッピファイは11.54%高、サービスナウは6.86%高、オラクルは4.27%高だった。オラクルは米国防総省と10年・最大$7Bの企業ソフト契約を結んだと伝えられている。実際に署名された契約という、いちばん確かな形の需要だ。
ただし、この物差しの移動を確定した事実として扱うのは早い。ソフト勢の多くはこれから決算を迎える。ショッピファイは8月5日、パランティアは8月3日だ。AIで稼いだと言えるだけの数字が出るかどうかは、まだ確かめられていない。この日買われたのは実績ではなく、実績が出るという期待の方だ。
それでも、半導体を5%売って同じ額をソフトに入れるという行動そのものが、市場の関心の移り先を示している。次の決算シーズンは、その期待が答え合わせされる場になる。
