火曜、小型原子炉のオクロが11.54%高の$44.27で終えた。
一社の話ではない。同じ小型原子炉のニュースケール・パワーが8.40%高、ウラン最大手のカメコが4.59%高、燃料濃縮のセントラス・エナジーは9.17%高である。
原子力まわりの火曜前日比・8/25
OKLOOklo▲11.54%
SMRNuScale Power▲8.40%
LEUCentrus Energy▲9.17%
UECUranium Energy▲6.08%CCJCameco▲4.59%
年初から3割超下げた後の、買い戻しから始まった
この一群は年初から大きく売られてきた。銘柄によっては年初来で3割を超える下げである。
下げが続いた資産には、どこかで「売られ過ぎ」の買い戻しが入る。火曜の上げの土台はそれだった。そこに、固有の材料が2つ重なっている。
試験炉の初臨界と、カナダとの摩擦
ひとつはオクロの進捗である。同社が関わる試験炉が8月5日に初臨界、つまり核分裂の連鎖反応が自立して続く状態に到達した。米エネルギー省の実証プログラムの枠で5基目と伝えられている。設計図の会社ではなく、動く炉を持つ会社に近づいた。
もうひとつは貿易である。カナダとの摩擦が激しくなり、電力と燃料を外国に頼ることへの警戒が語られ始めた。ウランの供給網を国内で持つ意味が再認識され、採掘のウラニウム・エナジーも6.08%高となった。
見ておくのは、反発が続くかどうかの分かれ目
次に見るのは、この上げが一日で終わるかである。
売られ過ぎの買い戻しは長続きしない。続くとすれば、電力会社との契約や規制の認可といった、炉が現実の商売に近づく知らせが要る。オクロの初臨界はその一歩だが、商業炉まではまだ距離がある。火曜の市場全体の動きは朝刊にまとめている。