火曜、スポーツ用品小売のディックス・スポーティング・グッズが30.68%安の$124.31で終えた。
出来高は普段の19.6倍。米メディアは一日の下げとして過去最悪級と報じている。
1株利益は予想に届かず、通期の見通しも引き下げた
きっかけは朝に出た4〜6月期の決算である。
1株利益は$3.53で、市場予想の$3.78に届かなかった。売上高も$5.6Bをわずかに割り、こちらも予想を下回った。会社は通期の売上高と利益の見通しも引き下げている。
数字の未達だけなら、30%の下げにはならない。効いたのは決算後の説明会での言葉だった。経営陣は、定番の型の運動靴や衣料が「かつてのようには響いていない」と述べた。新商品の発売が減り、売れ残った在庫を値引きで処分している、という説明である。
フット・ロッカーの既存店3.6%減が、本体の4.9%増を打ち消した
もうひとつの重石は、1年あまり前に買収したフット・ロッカーだった。
フット・ロッカー部門の既存店売上は3.6%減。ディックス本体の店は4.9%増と伸びており、買収した側が全体の足を引っ張る形がはっきり数字に出た。
買収で会社の規模は大きくなった。その分、靴の市況が崩れた時に受ける傷も大きくなっている。
アカデミー5.80%安、ナイキ3.12%安。警告が同業へ波及した
「運動靴と衣料の需要が弱い」という警告は、一社の話では終わらなかった。
同業のアカデミー・スポーツ・アンド・アウトドアーズが5.80%安、靴を卸す側のナイキも3.12%安である。翌日に決算を控えたバス・アンド・ボディ・ワークスは8.29%安、値引き販売のバーリントン・ストアーズも4.65%安だった。
DKSDICK'S Sporting Goods▼30.68%
BBWIBath & Body Works▼8.29%
ASOAcademy Sports + Outdoors▼5.80%
BURLBurlington Stores▼4.65%
NKENike▼3.12%
指数が揃って上げた日に、小売の一角だけが逆を向いた。
見ておくのは、他社の決算が同じことを言うか
次に見るのは、今週から来週にかけて続く他の小売の決算である。
同じ「需要が弱い」という説明が他社からも出れば、消費の変調は業界全体の話になる。ディックスだけの在庫の失敗で終われば、株価は徐々に戻る。どちらかは数日で分かる。火曜の市場全体の動きは朝刊にまとめている。
