水曜、アバクロンビー&フィッチが35.67%高の$147.75で終えた。中型株の上昇率で断然の首位である。
決算そのものは確かに強い。第2四半期の調整後EPSは$4.17で、自社が示していた$1.80〜2.00も、市場予想の$1.99も倍以上に超えた。売上は$1.27Bで5%増である。
$4.17のうち$1.75は、返ってきた関税だった
ただ、数字の中身を見ると本業の伸びだけではない。
$4.17のうち$1.75は、税引き前$100Mの関税還付によるものだ。米国が国際緊急経済権限法(IEEPA)を根拠に課した関税を裁判所が違法と判断し、払い過ぎた分が輸入企業に戻り始めている。営業利益率が前年の13.9%から19.9%へ上がったうち、2.2ポイントはこの還付である。
会社は通期の1株利益の見通しを$10.20〜11.00から$13.10〜13.60へ引き上げた。$3近い上積みだが、その相当部分は過去に払った税金の返還であり、来年も続く性質のものではない。
アーバン9.46%高。まだ受け取っていない側が買われた
この日いちばん動いたのは、還付をまだ受け取っていない会社のほうだった。
アーバン・アウトフィッターズが9.46%高。同社も約$100Mの還付を見込んでおり、決算発表はこの日の引け後だった。アメリカン・イーグル・アウトフィッターズも5.14%高で続いている。
ANFAbercrombie & Fitch▲35.67%
URBNUrban Outfitters▲9.46%
AEOAmerican Eagle Outfitters▲5.14%
ROSTRoss Stores▼2.04%
一方、先週すでに同じ還付を決算に載せたロス・ストアーズは2.04%安だった。一度織り込まれた材料は、二度は効かない。
既存店は横ばい。還付が消えた後に何が残るか
次に見るのは、還付を除いた本業がどうかである。
アバクロの既存店売上は全社で横ばい、アバクロンビー・ブランドが4%増、ホリスターは3%減だった。関税の返還は一度きりの入金であり、それが消えた四半期に何が残るかが本当の実力になる。この日の市場全体の動きは朝刊にまとめている。
