セキュリティの会社が2社、同じ日に決算を出した。どちらも市場予想を上回り、通期の見通しを引き上げた。
株価の反応はそれ以上だった。オクタが28.63%高、クラウドストライクが20.50%高である。
クラウドストライクは新規ARRの伸び見通しを6.3ポイント上げた
オクタの5〜7月期の売上は$805Mで前年比11%増。調整後の1株利益$1.05も市場予想を上回った。
クラウドストライクで効いたのは、通期の新規の年間経常収入がどれだけ伸びるかという見通しだった。会社はこれを630ベーシスポイント、つまり6.3ポイント引き上げている。すでに走っている事業ではなく、これから積み上がる契約の話である。
OKTAOkta▲28.63%
CRWDCrowdStrike▲20.50%
PANWPalo Alto Networks▲12.83%
TENBTenable Holdings▲11.76%
ZSZscaler▲9.98%
守る入口が、人の数から機械の数へ変わる
伸びの理由として両社が挙げたのは、AIエージェントの普及だった。
人の代わりに動くソフトが社内で増えると、その一つひとつが誰の権限で何にアクセスしてよいのかを決めなければならない。オクタが本業とする身元と権限の管理は、まさにそこにあたる。守るべき入口の数が、人の数から機械の数へ変わっていく。
パロアルトは決算前なのに12.83%高
セキュリティ関連のETFはこの日約9%上げ、2025年4月以来の上げ幅となった。
パロアルトネットワークスは12.83%高。ただし同社の決算は9月1日で、この日に自社の発表は出ていない。同業の数字を先取りした買いと、決算前の持ち高づくりが混じっている。脆弱性を洗い出すテナブルは11.76%高、ゼットスケーラーも9.98%高だった。
先取りの買いは、外れれば同じ速さで戻る。9月1日のパロアルトの数字は、この日の値付けが正しかったかを測る最初の答え合わせになる。市場全体の動きは朝刊にまとめている。
