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sodate Stories ・ 2026.08.29

マーベル10.28%安。収36%でも、カスタムAIチップ粗利を削る

マーベルの5〜7月期は売上$2.739Bで前年比36.5%増、データセンター部門は過去最高だった。通期見通しも引き上げている。それでも10.28%安。売られたのは粗利率で、次の四半期の見通しは58.9%から57.5〜58.5%へ下がる。顧客ごとに作るカスタムAIチップの比率が上がるためだ。

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カリフォルニア州サンタクララにあるマーベル・テクノロジーの拠点。増収でも粗利率の見通しが嫌気され、株価はこの日10.28%安となった
King of Hearts · CC BY-SA 3.0

数字はどこを見ても良かった。それでも二桁下げた。

マーベル・テクノロジーの5〜7月期は、売上が$2.739Bで前年比36.5%増。データセンター部門は$2.17Bと過去最高で、46%伸びている。通期の見通しも引き上げた。

株価は10.28%安の$216.62である。

MRVLMarvell Technology$216.6210.28%
直近1か月の終値 (日足)。緑=前日より上げた日、赤=下げた日30日 $183$251
マーベルの1か月。決算まで買われた分を、決算翌日に戻した

売られたのは粗利率。58.9%から57.5〜58.5%へ下がる

会社が示した次の四半期の数字に、答えがある。

8〜10月期の非GAAP粗利率の見通しは57.5〜58.5%。5〜7月期の58.9%から下がる。理由は製品構成の変化で、粗利の薄いカスタムAIシリコンの比率が上がるためだと説明された。

カスタムAIシリコンは、顧客の設計要求に合わせて作るチップである。数量は大きいが、汎用品のように同じものを大量に売る商売ではない。

売上が伸びるほど、平均の粗利率が下がる。成長が利益率を薄める、という構図が数字で見えた。

グーグルとの提携は、効くのが2029年度から

もうひとつ、時間軸の話がある。

経営陣は、注目されていたグーグルとのAI提携について、財務への主な影響が出るのは2029年度からだと説明した。同時に、この提携に伴って最大5,897万株の新株予約権が発行される。

利益は先、希薄化は手前。この順序が、株価の下げを説明する。

上方修正した会社が売られた週。ルブリックは13.05%安

決算を出した各社の金曜前日比・8/28

この日、ルブリックも13.05%安だった。5〜7月期の調整後1株利益$0.20は予想$0.04を大きく上回り、通期見通しも引き上げている。それでも下げたのは、決算前の1日で11%以上上げて52週高値の近くにいたためだ。

対照的なのがエラスティックの19.31%高である。売上$478.1Mで15.1%増、通期見通しも引き上げた。決算前に上がりきっていなかった分、上げる余地が残っていた。

同じ「上方修正」でも、株価の反応は決算前の位置で決まる。中身より、どこから出発したかが効く週だった。

市場全体の動きは朝刊にまとめている。

sodate Daily ・ 2026.08.29この日の朝刊を読む

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