9月29日の米国株は小幅に下げた。S&P 500は0.17%安の7,670.84、ダウは0.26%安の51,349.92、ナスダックは0.09%安の26,797.54で引けた。米10年債利回りは5.25%付近に上がり、株式の重しになった。
そのなかで目立ったのは、FICOの26.52%安だ。終値は$617.87で、前営業日の$840.89から大きく下がった。住宅ローンに使う信用スコアの競争条件が変わり、これまでの価格設定や利用量への見方が揺れている。
住宅ローンの価格表を共通化へ
米連邦住宅金融庁の長官は28日、住宅ローンの価格調整を一つの枠組みにまとめる方針を示した。ファニーメイとフレディマックで、VantageScoreをClassic FICOと並べる。Kiplingerは29日、この方針をFICO株急落の背景として報じた。これは貸し手が信用スコア会社に払う料金と、住宅ローンに付く価格調整を区別して読む必要がある。
VantageScoreの利用価格も2028年末まで延長
TransUnionは29日、住宅ローン向けVantageScore 4.0の単独購入価格を延長すると発表した。1スコア$0.99の価格を2028年末まで維持する。FICOスコアを買う顧客には追加費用なしで提供する方針も続ける。
米連邦住宅金融庁は9月9日、ファニーメイとフレディマックの承認貸し手全体にVantageScore 4.0の利用を広げていた。今回の価格発表はその流れの上にある。FICOが直ちにすべての住宅ローンから外れるという意味ではなく、貸し手は従来のClassic FICOも使える。
10年債5.26%でも、決算銘柄は上昇
米10年債利回りはサイト掲載値で前日の5.24%から5.26%へ上がった。原油WTI先物は前日の$92.60から$89.38へ下げたが、金利の上昇は続いた。指数の下げ幅が小さい一方、個別材料への反応は大きい。
カーニバルは決算後に13.41%高。カーマックスも4.74%高だった。一方、アップルは2.66%安、エヌビディアは0.72%安。幅広く同じ方向に動いた日ではない。
深掘り
- カーニバル13.41%高。過去最高の四半期売上と予約残高
- カーマックス4.74%高。中古車販売増と利益率を分けて見る
- 消費者信頼感81.9へ低下。家計の慎重さと株価の差
- 求人7.08百万件へ減少。解雇も減った労働市場
- 半導体・光通信はまちまち。AMAT高、NVDA安
FICOの次の確認点は採用状況
VantageScoreの価格だけで、FICOの売上がどれだけ変わるかは決まらない。貸し手が実際にどのスコアを使うかと、両社の価格を次の決算で確認する必要がある。30日には米国の物価指標も予定され、金利の行方にも注目が集まる。
