米国株は月曜、主要3指数がそろって下げた。S&P 500は0.77%安の7,683.69、ナスダックは0.92%安の26,820.38、ダウは0.67%安の51,481.51で引けた。
ロイターは、中東をめぐる交渉の行方で原油価格が上下し、米国債利回りの上昇も株式市場の重しになったと伝えた。サイト掲載のWTI原油先物は0.95%高の$93.29、10年債利回りは前日から0.06ポイント上がって5.24%だった。ロイターが引用する原油の清算値とは対象の限月・取得方法が異なるため、ここではサイト掲載値に統一する。
11業種すべて下落、素材が2.45%安
サイトの個別銘柄を使った業種別集計では、11業種がすべて下げた。下げ幅が最大だったのは素材の2.45%安で、情報技術が1.69%安、コミュニケーション・サービスが1.17%安と続く。これはサイト独自の業種集計であり、S&Pの公式業種指数ではない。
- ヘルスケア▼0.28%
- 生活必需品▼0.47%
- 不動産▼0.70%
- 金融▼0.71%
- 公益事業▼0.80%
- 一般消費財▼0.86%
- エネルギー▼1.02%
- 資本財▼1.12%
- コミュニケーション・サービス▼1.17%
- 情報技術▼1.69%
- 素材▼2.45%
金先物は4.00%安の$4,148.50。ニューモントは4.43%安、アグニコ・イーグル・マインズは5.31%安だった。金利上昇と金価格の下落が同時に起きた日の、金鉱株の値動きはテーマ記事にまとめた。
原油が上がっても、エネルギー業種の集計は1.02%安だった。エクソンモービルは1.20%高だが、業種全体が同じ方向に動いたわけではない。
空運は原油高を嫌気、3社がそろって下落
アメリカン航空は2.52%安、ユナイテッド航空は2.18%安、デルタ航空は1.07%安だった。燃料費の上昇は航空会社の採算を圧迫する。ただし、この日の下げを原油だけで説明できるわけではない。3社の値動きと費用の関係はテーマ記事で扱う。
AALAmerican Airlines▼2.52%
UALUnited Airlines Holdings▼2.18%
DALDelta Air Lines▼1.07%
個別材料は明暗、エヌビディアは1.68%高
全面安に近い市場でも、個別の発表があった銘柄は別の動きを見せた。
エヌビディアは1.68%高。取締役会が追加で$150Bの自社株買い枠を承認した。これは購入済みの金額ではない。クアルコムは7.17%安、インテルは5.67%安で、半導体が一様に買われた日でもない。発表内容と半導体内の差はテーマ記事に。
NVDANVIDIA▲1.68%
QCOMQualcomm▼7.17%
INTCIntel▼5.67%
MRVLMarvell Technology▼3.83%
MongoDBは18.46%安だった。CJ・デサイCEOが即日退任し、メタで新たな役職に就くと両社が発表した。MongoDBは今期と通期の業績見通しを据え置いている。急落を業績悪化の発表と混同しないよう、人事と株価を分けて確認した。
MDBMongoDB$334.68▼18.46%一方、パロアルトネットワークスは4.63%高、オクタは3.58%高だった。主要指数に逆らって上げたサイバーセキュリティ株の広がりと例外はテーマ記事に記した。
深掘り
- エヌビディア1.68%高。追加$150Bの自社株買い枠と半導体内の明暗
- MongoDB18.46%安。CEOがメタへ移り、会社は業績見通しを維持
- 原油高で航空3社が下落。燃料費の負担はどこに出るか
- 金先物4.00%安、金鉱2社も下落。金利上昇と同時進行
- サイバーセキュリティ株は逆行高。PANW4.63%高
次に見るのは原油と10年債利回り
中東情勢をめぐる交渉報道で原油は高値から伸び悩んだ。それでも10年債利回りは5.24%に上がり、株式の幅広い下げと重なった。次の市場日には、原油の再上昇と長期金利の上昇が続くかを確認したい。
