CIA
Citizens Inc現地に事務所も資産も置かず、独立系コンサルタントと「国外で買う分には構わない」という各国の法的な余地を頼りに販売する。この距離の取り方が、現地法人を作って免許を取る通常の保険会社との決定的な違いになる。
プエルトリコで国際保険業の免許を持つ子会社CICA Internationalが、海外の顧客へ米ドル建ての生命保険を発行する。販売は現地に住む独立系のコンサルタントに委ね、多くの国では当局への登録を行わない非登録の形を取る。事業は国際と国内の二つに分かれ、米国内向けの保険も併せ持つ。
現地の当局が取り締まりを強めれば、罰金や販売停止という形で商売の前提がその国ごと消える。最大級の市場であるベネズエラのように政情不安を抱えた国が多く、送金規制が敷かれれば契約者が保険料を払えなくなる。ドル建てという商品性そのものが、通貨規制の影響を受けやすい。
国外での販売に伴う法的リスクを、拠点を置かず自社の従業員も現地に出さないという設計で薄めてきた。国際と国内の二本立てを保ちながら、規制環境を見て売り先を選び直している。
自国通貨を信用しきれない国の人がドル建て資産を求め続けるかどうかと、各国の当局が非登録の販売を黙認し続けるかに握られている。集めた保険料をどう運用できたかも収益に効く。
この会社をどう読むか
Citizens Incの顧客は、自国の通貨を信用していない人たちだ。
ベネズエラをはじめ通貨の不安定な国の富裕層が、米ドル建ての生命保険を資産の避難先として買う。売り手はプエルトリコで免許を持つ子会社で、現地には事務所も社員も置かず、独立系のコンサルタント網と各国の法的な余地を通じて契約を取る。通貨不安が続くほど需要が増え、当局が本気になれば一国まるごと商売が消える。両側に振れる構造の上に立っている会社だ。
バランスシート (要約)
資産 $1.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $235M(13%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$23M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $256M
- 売上成長率
- 4.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 5.7%
- ROE
- 6.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $18M
- フリーCF
- $18M
- 営業CFマージン
- 7.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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