CURR
Currenc Group「送金網を売った資金で人工知能に賭け直す」という思い切った転換が最大の特徴。うまくいけば別会社に生まれ変わるが、実績はこれからで、期待先行の色が濃い。
もともとは国際送金の中継網(銀行や電子財布をつなぐ仕組み)の手数料が柱。その中核事業を$400Mで売却する方針を打ち出し、今後は金融機関向けの人工知能の電話応対や業務支援を新しい柱に据えようとしている。
送金事業の売却が崩れる、あるいは新しい人工知能事業が顧客を獲得できないと、柱のない会社になる。2025年は約1割の減収と$18.5Mの純損失で、時間との勝負が続く。
事業の入れ替えをためらわない機動型。祖業への未練より資金の張り替えを優先する経営で、読み手には「何の会社になるのか」を毎期問い直す姿勢が要る。
事業売却の完了と、その資金で育てる新事業の立ち上がりにすべてがかかっている。売上は減少中で赤字が続いており、転換が長引くほど手元資金が細る。
この会社をどう読むか
CURR は、東南アジアの国際送金の中継網で育った金融ベンチャーだ。銀行や電子財布をつないで送金を通す供給事業者の商売を柱にしてきたが、その中核事業を$400Mで手放し、金融機関向けの人工知能サービスへ会社を作り替える道を選んだ。
読み方は「転換が間に合うか」の一点に尽きる。売上は減り赤字も続いており、売却資金で新しい柱を立てられなければ苦しい。祖業を売ってでも賭け直す思い切りを、可能性と読むか危うさと読むかが分かれ目になる。
バランスシート (要約)
資産 $108M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益が支払利息に届いていない、自由に使える現金で借金を約1.9年で返せる
- 現金・現金同等物$64M
- 他の流動資産$27M
- 固定資産$17M
- 流動負債$149M
- 長期借入金$4M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $46M
- 売上成長率
- −12.8%
- 粗利率
- 31.4%
- 営業利益率
- −59.0%
- 純利益率
- −85.0%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $3M
- フリーCF
- $3M
- 営業CFマージン
- 7.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
CURR の掲示板
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