DHCNI
Diversified Healthcare Trust(社債)額面からの割引の深さがそのまま市場の不安の大きさを映す、値動きで発行体の信用を読むタイプの債券。再建が進めば債券価格の回復益も狙える、社債でありながら投機的な性格を帯びた証券になっている。
この証券自体は事業を持たない。本体が高齢者住宅や医療オフィスの賃料から得る収入を裏付けに年5.625%の利息を受け取り、2042年の満期に額面で償還される仕組みになっている。
本体の再建が滞って資金繰りが行き詰まると、利払いの停止や元本の毀損まであり得る。満期が2042年と遠いため、発行体への不安が強まると額面を大きく割り込んで売られやすい。
証券そのものに経営はなく、本体の経営姿勢に従う。本体は外部の運用会社に経営を委ねる形の不動産投資信託で、物件売却と借金圧縮をどこまで進められるかがこの社債の重要条件になる。
支払いの源は本体の資金繰り。高齢者住宅の入居率の回復、物件売却による借金返済の進み具合、そして借り換えができる金利環境に本体の体力がかかっている。
この会社をどう読むか
DHCNI は、高齢者住宅や医療オフィスを持つ Diversified Healthcare Trust(普通株は DHC)が発行した、2042年満期の上場社債だ。表向きの利率は年5.625%だが、発行体が再建途上のため市場価格は大きく揺れ、実質の利回りは価格次第で変わる。
読むべきは本体の再建が進むかどうかの一点だ。入居率の回復と借金の圧縮が進めば債券価格の回復も見込めるが、行き詰まれば元本ごと傷む。会社の性格は DHC のページが本体で、この証券は「再建の成否に賭ける債券」と捉えるのが正確だ。
発行体の連結バランスシート (要約)
この銘柄は、取引所が公開している証券名では「社債」に分類されています。ここから下の数字は、この証券を発行した会社 (発行体) の連結決算です。証券そのものの成績ではないので、全上場企業の中での順位も出していません。
資産 $4.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.7B(38%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$105M
- 長期借入金$2.4B
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
発行体の収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.5B
- 売上成長率
- 2.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- −18.6%
- ROE
- −17.2%
- ROIC
- —
発行体のキャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$20M
- フリーCF
- −$166M
- 営業CFマージン
- −1.3%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
発行体の配当
- 配当総額(年間)
- $10M
- 配当性向
- —
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