ESNT
Essent Group金融危機の後に設立され、過去の不良契約という重荷を持たない身軽さが特徴。最新の審査データと再保険の活用でリスクを管理し、高い自己資本利益率を保ってきた。少数の専業で分け合う寡占市場の一角で、引き受け済み契約から保険料が積み上がる、規律重視の保証保険会社の立ち位置にいる。
頭金が2割に満たない住宅ローンで、借り手が返済できなくなった場合に貸し手の損失を穴埋めする、民間の住宅ローン保証保険の保険料が収益の柱。借り手が払う保険料を積み立て、貸し倒れ時に支払う。引き受けた契約からはローンが続く限り保険料が入り続ける。これに、再保険や権原保険の事業が加わる。保険料と運用益で稼ぐ構造になっている。
景気後退で失業が増えると、返済の滞りと保証の支払いが膨らむ。住宅価格の下落は貸し倒れ時の損失を大きくする。金利上昇で新規ローンが減ると、引き受けが細る。住宅と雇用の同時悪化が最悪のシナリオで、業界は金融危機で深手を負った歴史を持つ。寡占市場ながら価格競争の再燃も重しになりうる。
配当と自社株買いで株主に還元しつつ、引き受けの規律と、再保険によるリスク移転、資本の健全性に力を入れる経営。寡占市場で無理な引き受けを避け、保有契約の保険料を積み上げながら、住宅市場の波に備えた資本と再保険の備えで稼いで還元する方針が特徴になっている。
住宅ローンの新規組成と、雇用、住宅価格、貸し倒れの動向に依存する。住宅取引が活発で頭金の少ないローンが増えるか、雇用が安定して返済が続くか、住宅価格が下がらず損失が抑えられるか、そして再保険でリスクを外部に移せるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $7.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5.8B(77%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$123M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.3B
- 売上成長率
- 1.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 54.7%
- ROE
- 12.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $856M
- フリーCF
- $849M
- 営業CFマージン
- 67.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $122M
- 配当性向
- 17.7%
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