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First Horizonメンフィス発祥の地方銀行でありながら、フロリダやテキサスといった南部の州へ営業網を伸ばし、法人融資と富裕層向け資産管理を組み合わせている。23州に450超の拠点を置きながら、そのうち412の支店はテネシー137、ノースカロライナ78、フロリダ74と南部に寄せてある。
総資産840億ドルのうち貸出金が640億ドル、預金が680億ドルで、その差から生まれる利ざやが収入の大半を作る。貸出の77%は企業向けで、中でも無担保の事業融資360億ドルは、4分の1が金融・保険や住宅ローン会社といった金融業に向かっている。
南部の景気が冷え込めば、貸出の8割近くを占める企業向けから貸し倒れが連鎖する。事業融資の13%は住宅ローン会社への貸し出しで、住宅金融が詰まった局面ではこの一角が真っ先に痛む。
2020年にアイベリアバンクと対等合併し、同じ年にトゥルーイストから支店30店を買って南部の地盤を作り直した。2022年にはTDへの身売りに合意したが、規制当局の承認が間に合わず2023年5月に破談となり、以後は自前で稼ぐ力を磨く側へ戻っている。
貸出の大半はフロリダ、テネシー、テキサス、ノースカロライナ、ルイジアナの5州から生まれ、この地域の景気がそのまま返済力に映る。140億ドルの商業用不動産融資はフロリダとテネシーだけで4割超が集まり、南部の不動産市況から逃げられない。
この会社をどう読むか
1864年にメンフィスで生まれた地方銀行という歴史を持ちながら、いまの営業網はフロリダやテキサスを含む南部の州に厚く配分されている。840億ドルの総資産のうち640億ドルを貸出金が占め、その多くが法人向けの融資だ。
無担保の事業融資360億ドルのうち4分の1が金融業向けという偏りがあり、その業界の資金繰りが業績に直結しやすい。集めた預金と貸出金の金利差で稼ぐという昔ながらの銀行業に、富裕層向け資産管理などの手数料収入を組み合わせて安定を図っている。
バランスシート (要約)
資産 $83.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $8.8B(11%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$1.6B
- 短期借入金$3.3B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.4B
- 売上成長率
- 7.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 28.7%
- ROE
- 11.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $628M
- フリーCF
- $595M
- 営業CFマージン
- 18.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $314M
- 配当性向
- 32.0%
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