サブプライム向けの融資プログラムを持たない引受方針を明示しつつ、固定金利で始まり一定年数後に変動へ切り替わるハイブリッド型の住宅ローンを用意する。地元の借り手に合わせて商品を作り分けるやり方だ。
預金を集め、農地や農機具、家畜、それに種・肥料・飼料を買うための運転資金へ貸して利ざやを取る。近年伸びているのは商工業向けの運転枠と商業用不動産で、貸出の重心は少しずつ動いている。
穀物価格が下がって農家の返済力が落ちると、地盤が狭いぶん焦げ付きが一度に増える。2014年に作ったキャプティブ保険子会社は2023年12月に解散しており、拡大と整理を行き来しながらの経営が続く。
2021年と2022年に近隣の貯蓄銀行を一つずつ買い、営業地盤を少しずつ広げてきた。2023年11月には保険代理店の子会社を新設し、利ざや以外の収入源も作り始めている。配当は長く維持している。
地盤とする三州の農業所得と金利差が、そのまま利ざやの厚みに出る。オハイオ州のAg-Link、Grow Now、Ohio Homebuyers Plusという三つの支援制度を使い分け、農家や住宅取得者に届く条件を作っている。
この会社をどう読むか
Farmers & Merchants Bancorp の貸出先を見ると、この銀行が何でできているかがすぐわかる。農地、農機具、家畜、そして種と肥料と飼料を買うための運転資金。オハイオ北西部を中心とする三州の農家が、1897年からこの銀行の顧客だ。
ただし手つきは、老舗という言葉から想像するほど止まっていない。2021年に Perpetual Federal Savings Bank、翌2022年に Peoples Federal Savings を買った。2023年末にはキャプティブ保険子会社を畳み、代わりに保険代理店を立ち上げている。地盤が狭いぶん農業景気の振れはそのまま受けるが、買収と整理を挟みながら少しずつ形を変えてきた銀行だ。
バランスシート (要約)
資産 $3.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $371M(11%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 9.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $37M
- フリーCF
- $35M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $12M
- 配当性向
- 36.3%
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