FNB
F.N.B. Corp地銀の多くが単一州に閉じる中、オハイオからノースカロライナ、サウスカロライナまで一つの銀行免許で運営する広域網を持つ。信託と保険を自前で抱え、貸出だけに頼らない収益源も育ててきた。
ピッツバーグの本店で集めた預金を地元企業や個人に貸し出し、その金利差で稼ぐ。信託子会社が預かる$14.9Bの資産管理と、保険代理・再保険の子会社が生む手数料がこれに上乗せされる。
商業用不動産向け融資が集中する地域で焦げ付きが増えると、貸倒引当金の積み増しが利益を直撃する。買収で連結した旧行のシステムやブランドの統合が長引けば、期待した効率化が遅れる。
投資顧問子会社FNBIAを2025年10-12月期に登録抹消し、顧客口座を信託子会社へ移して清算を進めた。儲からない小さな事業は畳む一方、南部への拡大は自前の支店新設より買収を軸に据える。
成熟したペンシルベニアとオハイオで預金を守りつつ、人口が流入するノースカロライナとサウスカロライナで貸出を積み増せるか。7州とワシントンDCに散らばる355支店を同じ融資基準で回す本部の統制力も欠かせない。
この会社をどう読むか
F.N.B. Corp の起点は1864年、南北戦争のさなかにピッツバーグで開いた一軒の銀行だ。その看板のまま、買収を重ねてオハイオやメリーランドを越え、成長著しい南北カロライナまで届いた。
355ある支店は生まれた時期も文化も違う旧行の寄せ集めで、預金と貸出の利ざやに$14.9Bの信託資産と保険の手数料が乗る。焦げ付きの集まりやすい商業用不動産と、旧行システムの統合の遅れが、この寄せ集めゆえの弱さとして表に出る。
バランスシート (要約)
資産 $50.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6.8B(13%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$2.5B
- 長期借入金$1.9B
- 短期借入金$2B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 8.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $482M
- フリーCF
- $376M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $174M
- 配当性向
- 30.8%
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