
HG
Hamilton Insurance Group伝統の引受に計量ファンドの運用を組み込んだ、業界でも珍しい設計が最大の強み。運用の上振れが引受の波を補い、資本の効率を高める。三拠点の引受網で案件を選べる機動力を持ち、若さゆえの身軽さで市況の良い分野へ素早く資本を寄せる立ち位置にいる。
災害や賠償などの特殊保険と再保険の引受収益が一つの柱で、ロイズ市場とバミューダ、米国の三拠点で引き受ける。もう一つの柱は資産運用で、保険料の浮きの多くを著名な計量ヘッジファンドに委ね、市場に左右されにくい運用益を狙う。引受の利益と運用の利回りの二つの事業で稼ぐ構造になっている。
巨大災害の年は引受の損失が膨らみ、市況の軟化は料率の追い風を消す。運用をヘッジファンドに委ねる設計は、不調の年に両輪が同時に止まる危険を持つ。歴史の浅い上場会社として、危機の実績がまだ試されていない。バミューダの税制変更も利益の前提を動かしうる。
配当を出さず、利益を自社株買いと引受能力の拡大に振り向ける経営。料率の良い市況で引受を増やし、軟化すれば絞る規律を掲げる。運用提携の独自性を保ちつつ、引受の実績で信用を積む方針が特徴になっている。
保険市況と、大災害の規模、提携ファンドの運用成績に依存する。再保険の料率が高止まりするか、ハリケーンなど大災害の損失が想定内に収まるか、運用を委ねるファンドが安定した利回りを出し続けるか、そして引受の規律を保ったまま規模を広げられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $9.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.8B(29%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$1.1B
- 長期借入金$150M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.9B
- 売上成長率
- 24.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $842M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 29.0%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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