支店を一つずつ自前で建てるのではなく、他行を丸ごと買って州境を越えていく広げ方が際立っている。2019年にルイジアナ州法銀行から国法銀行へ免許を切り替えており、州をまたぐ拡大を制度の面でも先に用意していた。
個人と専門職、中小企業を相手に預金を集めて貸し出す、地方銀行そのものの型で利ざやを取る。ただし店舗の増やし方が独特で、2026年3月時点の36支店はルイジアナに20、テキサスに10、アラバマに6と三州に散っている。テキサス側の10店には、2026年1月1日に買収を完了したウィチタフォールズの銀行持株会社WFBの分が含まれる。
地盤が南ルイジアナに偏っているため、その地域経済が沈めば分散の効きにくい構造が表に出る。買収を重ねて広げた店舗網は、システムと審査基準の統合が遅れると規模のわりに効率が上がらない状態を招きやすい。
拡大と守りを同時に握る運営が続く。傘下銀行のTier 1自己資本比率は2025年末で13.00%と、当局が「十分に資本を有する」と見なす8%を大きく上回る。この余力を保ったまま次の買収先を探すという順番を、いまも崩していない。
預金の77%が南ルイジアナに集中しており、この地域の景気が業績の土台になる。金利の動きが利ざやを直接動かす点と、買収した銀行を自行の融資基準へどれだけ早く揃えられるかも効いてくる。
この会社をどう読むか
Investar Holding を一言でいえば、買い足して大きくなってきた銀行だ。2006年に営業を始め、2014年に上場し、いまはルイジアナ、テキサス、アラバマの三州に36の支店を持つ。
面白いのは、拡大の速さと財務の堅さが同居している点にある。2026年初にテキサスの銀行持株会社WFBの買収を完了する一方、傘下銀行の自己資本比率は当局基準の8%に対し13.00%を保つ。預金の77%がいまも南ルイジアナに残っており、次の買収がこの偏りをどこまでほぐすかで、この銀行の先行きは変わる。
バランスシート (要約)
資産 $2.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $301M(11%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 長期借入金$10M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 7.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $18M
- フリーCF
- $17M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $4M
- 配当性向
- 18.5%
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