
JD
JD.com
出店業者を並べる場所貸しが主流の中国ネット通販にあって、JDは在庫を自ら持ち自前の物流網で届ける形にこだわり続けている。その物流をわざわざ別に上場させて独立採算を求める点も、同業にはあまり見られない。
本体は商品を自ら仕入れて売る直販が中心で、出店業者を仲介するだけの形とは在庫の持ち方が違う。物流を担うJD Logisticsは2021年5月に香港上場し、2022年に買収した徳邦(Deppon)を通じてトラック輸送にも手を伸ばした。オンライン医療と薬販売のJD Healthは2020年12月の香港上場組だ。
テンセントは2014年に自社の通販事業をJDへ譲り、代わりにWeixinとQQに入口を用意した。ところが2022年、保有株の大半を自社の株主へ配って持ち分は5%を下回る。資本のつながりが切れたまま集客を他社の画面に頼る形は、契約の更新が滞れば細くなる。
傘下企業の持ち分整理に手を緩めない。徳邦は2026年に上海市場から退場させ、ほぼ全株を握った。創業者の劉強東氏が会長として大枠を握り続け、配当も出している。
中国国内の個人消費と、テンセントのWeixin上に置かれた入口からどれだけ客を呼び込めるか。この提携は2025年5月に5年間延長されたが、数年ごとに条件を交渉し直す関係でもある。
この会社をどう読むか
JD.comは2004年、劉強東氏が始めたオンライン販売から出発した。いまの姿は通販サイト一つではない。物流のJD Logisticsは2021年に、ヘルスケアのJD Healthは2020年に、それぞれ香港市場へ別に上場している。
面白いのはテンセントとの関係だ。2014年にテンセントの通販事業を引き取り、Weixin上の入口を得た。ところが2022年、テンセント側は保有株の大半を自社の株主へ配ってしまい、資本のつながりは薄まった。それでも商業上の提携は2025年に5年間延長されている。資本と事業の結びつきがずれたまま続いているところが、この会社の読みどころになる。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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