PROV
Provident Financial Holdings預金と融資だけの貯蓄銀行と違い、投資商品の仲介と不動産取引の受託者業務まで自前で抱えている。融資の前後に生じる手続きを社内で完結させる構えが、この規模の銀行では珍しい。
インランドエンパイア一帯の家庭や中小企業から預金を集め、一戸建て・集合住宅・商業用不動産の融資に回す利ざやが収入の中心。子会社のProvident Financial Corpは、銀行自身の不動産取引で受託者の役目を担う内部機能にあたる。
金利が上がって住宅の購入と借り換えが細ると、新規の融資が組めず利ざやも縮む。営業地域が内陸部に限られるため、この一帯の雇用や不動産価格が崩れたときに他の地域で埋め合わせる手立てがない。
1996年の株式会社化から一貫して、支店を増やさず内陸部の顧客との付き合いを深める方向を選んできた。剰余金は配当として株主に戻し、規模の拡大には振り向けない。
この一帯で住宅の売り買いと借り換えがどれだけ動くか、そして市場金利が利ざやの幅をどう変えるか。沿岸部の高値を避けた人口の流入が続くかどうかでも、融資の伸び方は変わる。
この会社をどう読むか
南カリフォルニアの内陸、ロサンゼルスの東に広がるインランドエンパイアという一帯がある。1956年創業のProvident Savings Bankは、この地域だけで預金を集め、この地域だけに貸してきた銀行だ。1996年に相互会社から株式会社へ移り、その持ち株会社として作られたのがこの会社になる。
傘下には銀行本体のほかにProvident Financial Corpという子会社があり、銀行が扱う不動産取引で受託者の役目を引き受ける。融資と、その担保をめぐる手続きの両方を社内に抱えている形だ。ただし預金も融資も担保も同じ一帯に集まっていて、そこが冷えたときに支えとなる別の柱を持たない。
バランスシート (要約)
資産 $1.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $129M(10%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$53M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 4.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $9M
- フリーCF
- $8M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $4M
- 配当性向
- 60.2%
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