
安定して稼ぎ、配当も出す手堅い会社
数十年分の延滞データに基づく値付けの精度と、危機後に整えられた資本規制への適合が強み。保険の残高は一度積み上がると数年にわたり収入を生み、住宅価格の上昇局面では支払いも軽くなる。住宅を持ちたい家計の頭金不足という恒常的な需要に根ざした、少数寡占の一角の立ち位置にいる。
頭金が2割に満たない住宅ローンを組む借り手に義務づけられる、民間の住宅ローン保険の保険料が収益の柱。借り手が返済不能になったとき、貸し手の損失の一部を肩代わりする。保険は完済や借り換えまで続くため、過去に引き受けた契約の残高が毎年の収入を生む。保険料と運用益から支払いを引いた差で稼ぐ構造になっている。
失業の急増と住宅価格の下落が重なると、保険金の支払いが膨らみ資本を削る。金融危機の際には業界全体が存続の瀬戸際に追い込まれた前歴がある。住宅ローン金利の高止まりは新規契約の入り口を細らせる。政府系の保証との競合や規制の変更も、商売の土台を揺らしうる。
配当の増額と自社株買いで資本を株主に返しつつ、引受の質を優先する経営。危機の教訓から保険料率と資本の余裕を厚めに保ち、リスクの一部を再保険で外部に移す。住宅市況の波を資本管理でしのぐ方針が特徴になっている。
住宅ローンの組成量と、借り手の返済力、住宅価格に依存する。住み替えと新規購入でローンの組成が続くか、雇用の安定が延滞を低く抑えるか、住宅価格が担保価値を支えるか、そして引き受けた保険の残高を保ちながら適正な保険料率を維持できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $8.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $4.8B(59%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
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