TRUP
Trupanion25年以上かけて集めた犬猫の医療データを使い、犬種や年齢、地域ごとに保険料を細かく分けて値付けする。動物病院の会計システムと直結して窓口で保険分を差し引く仕組みも、後日払い戻し型が主流のペット保険では珍しい。
稼ぎの中心は自社ブランドの月ぎめ保険料で、犬や猫ごとに犬種・年齢・地域に応じて値付けする。新規契約は獲得費用が先にかかり、契約が長く続くほど後から回収する形になる。
動物医療費の値上がりに保険料の引き上げが追いつかないと、保険金の支払いが保険料収入を侵食する。値上げをすれば一定数の解約が出るため、幅とタイミングの判断を誤ると契約基盤そのものが縮む。
集めた保険料の71%を動物病院への支払いに回すことを目標に掲げ、残りから獲得費用と利益を賄う。他社ブランドを裏で引き受ける事業は主力ではなく、Pets Bestからの契約減少もそのまま受け入れている。
契約数の伸びと解約の少なさ、そして上がり続ける動物医療費に見合うだけ保険料を引き上げられるかで先が決まる。新規契約にかかる獲得費用を、その契約が生む生涯の利益で回収できるかも効いてくる。
この会社をどう読むか
ペットの一生でかかる医療費は、運のいい子と悪い子で$500から$50,000超まで開く。Trupanionはこの差を月ぎめの保険料でならす会社で、25年分の医療データを使って犬種や年齢、地域ごとに値段を分けている。
もう一つの柱は、動物病院の予約管理システムと直接つながる自社の特許ソフトだ。承認された請求は数秒で病院へ支払われ、飼い主は免責分だけ払えばよく、全額を立て替えて後日払い戻される一般的なペット保険とは体験が違う。
バランスシート (要約)
資産 $915M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $384M(42%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$138M
- 他の流動資産$553M
- 固定資産$224M
- 流動負債$410M
- 長期借入金$102M
- 短期借入金$10M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.4B
- 売上成長率
- 11.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 1.0%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- 2.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $89M
- フリーCF
- $75M
- 営業CFマージン
- 6.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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