安定して稼ぎ、配当も出す手堅い会社
市場が荒れるほど稼げるという、ほとんどの金融株と逆向きの収益特性が最大の強み。暴落の局面で利益が跳ねるため、持ち主には市場の保険のように働く。創業以来ほぼ毎日黒字という値付けの精度と、世界数百の市場をつなぐ技術基盤は、長年の蓄積による参入の壁になっている。
株式や上場投資信託、通貨など世界中の市場で、常に売り値と買い値を提示して取引の相手方になる値付け業務が収益の柱。一回あたりの利ざやはごく薄いが、自動化された高速の売買で膨大な回数を積み上げる。ネット証券から個人の注文を受けて執行する業務と、機関投資家向けの執行サービスも加わる。市場の出来高と値動きの大きさで稼ぐ構造になっている。
相場が凪いで出来高が細ると、薄い利ざやの積み上げが効かず収益が急減する。個人注文への対価支払いの規制強化は、収益源のひとつを直接断つ。システムの誤作動は一瞬で巨額の損失を生み、過去に同業を破綻させた前例もある。値付けの腕を競う同業との技術競争は終わりがない。
安定した配当を維持しながら、余剰の利益で自社株買いを重ねる還元重視の経営。相場の閑散期も固定費を抑えて耐え、荒れた年の利益で報いる。値付けの技術と執行サービスという二本柱を保ち、規制の動きに合わせて事業の軸足を移す方針が特徴になっている。
市場の出来高と値動きの大きさ、注文の流れの確保、規制に依存する。相場が適度に荒れて取引が膨らむか、ネット証券からの個人注文の受託が続くか、注文への対価の支払いという商習慣が規制で禁じられないか、そして取引システムの速さと安定で他社に劣らないかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $20.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.6B(8%)。
借金が重いか支払い余力が薄い。決算ごとの確認が必要
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