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sodate Stories ・ 2026.07.24

顕微鏡と試験管に、2年ぶりの追い風 ── サーモフィッシャー8.7%高が業界を総立ちにした

サーモフィッシャー・サイエンティフィックの決算で、2年間伸び悩んでいた分析機器部門が高成長に転じた。研究向け機器の需要が戻ったことで株価は8.7%高となり、ダナハーやメドペースなど「研究の道具屋」が軒並み上げた。コスト削減で予算を削られていた製薬・バイオの研究現場に、久しぶりの追い風が吹いている。

TMO +8.71%DHR +7.46%MEDP +14.71%2分で読める
サーモフィッシャー・サイエンティフィックの施設。分析機器部門が2年ぶりの高成長に転じた
via company-images

研究の現場で使う道具を作る会社に、久しぶりの明るい数字が出た。サーモフィッシャー・サイエンティフィックの4-6月期決算は売上$11.99B(前年比10%増)、調整後EPS $6.03(予想$5.71)と予想を上回り、通期の売上とEPS見通しをともに引き上げた。株価は8.7%高となった。

この決算の核心は、分析機器の部門にある。顕微鏡や試験管、質量分析計といった研究用の機器を売るこの部門は、この2年間ずっと伸び悩んでいた。製薬会社やバイオ企業がコスト削減で研究予算を絞り、新しい機器を買い控えていたからだ。それが今回、6.9%の高成長に転じた。研究現場が再び道具に投資を始めた——その転換点として市場は受け取った。

反応は業界全体に広がった。同じ「研究の道具屋」であるダナハーが7.5%高、臨床試験を請け負うメドペースは決算の好調も重なって14.7%高、検査大手のクエスト・ダイアグノスティクスは52週高値を更新した。1社の好決算ではなく、研究支出という業界全体の温度が上がったことを示している。

意味を持つのは、この日の相場全体との対比だ。メガキャップのAIが「将来の投資」を疑われて売られた同じ日に、研究機器は「今の需要の回復」を数字で見せて買われた。派手さはないが着実に稼ぐ——そういう会社に資金が向かった一日だった。

見ておきたいのは、この回復が続くかだ。研究予算は景気や金利に左右されやすい。次の四半期も分析機器の成長が続けば、「2年ぶりの追い風」は本物の回復になる。

出典: Thermo Fisher(7/23・Q2決算リリース) / Motley Fool(7/23・ライフサイエンス機器株が上昇) / Medpace(7/22・Q2決算と受注回復)

sodate Daily ・ 2026.07.24この日の朝刊を読む

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