ダウが2.19%下げた日に、40%上がった株がある。コンサルティングのヒューロンだ。
前日の引け後に出した決算で、売上が過去最高の$465.6M(前年比15.7%増)、利益も市場予想を上回り、通期の見通しを引き上げた。医療機関と大学向けの需要が強く、翌朝には証券会社が目標株価を引き上げている。中型株とはいえ、全面安の日の40.37%高は只事ではない。
同じ日、物流ソフトのマンハッタン・アソシエイツが21.32%高。こちらも決算で、クラウド売上が26%増、受注は3四半期連続で過去最高を更新し、通期の利益見通しを引き上げた。コグニザントは11.25%高。四半期の利益自体は予想に届かなかったのに、通期の利益見通しの引き上げと金融向けの2桁成長が買われた。
「AIに奪われる側」の反論
この業種には、共通の重石があった。コンサルもITサービスも、AIに仕事を奪われる側だという見立てだ。実際、その理由で売られ続け、コグニザントは月曜まで年初来で大きく出遅れていた。
今週の決算は、その見立てへの反論になっている。受注が増え続けているという事実は、「企業はAIを導入したいが、自分では導入できず、結局人手のサービス会社に頼む」という構図を示すからだ。AIが仕事を奪うのか、仕事を運んでくるのか。少なくとも今の受注簿は、後者だと言っている。
資金移動の3週目
もう1つの追い風は、行き場を失った資金だ。半導体の売りは4日目に入り、週初からの時価総額の消失は$1Tを超えたと報じられた。逃げた資金は先週はソフトウェアへ、今週初は医療と日用品へ、そして水曜は人手のサービスへ流れ込んでいる。
ヒューロン、EXLサービス17.88%高、CBIZが17.56%高、ブラックバウドが17.39%高——中型のサービス各社まで軒並み2桁高になったのは、決算だけでは説明がつかない。テーマから逃げる資金は、テーマの外にある「地味に稼ぐ会社」を探し続けている。
