前日、デル・テクノロジーズは決算を待たずに6.80%安で売られていた。年初来266%高という上げ幅が、そのまま超えるべき基準になっていたからだ。
答えは翌日に出た。株価は15.81%高の$492.20である。
DELLDell Technologies▲15.81%
HPEHewlett Packard Enterprise▲1.89%
SMCISuper Micro Computer▲0.79%
受注残$95Bは「まだ納めていない分」の記録
四半期のAIサーバー受注は$60.9Bで、同社として過去最高になった。期末の受注残は$95Bである。
受注残は、契約は取れたがまだ出荷していない分を指す。売上ではないが、売上になる予定のものだ。
これが過去最高だという事実は、この四半期が良かったという話ではない。来期以降の売上がすでにかなりの部分決まっている、という話になる。
売上58%増、1株利益273%増
売上高は$47Bで前年同期比58%増、1株利益は$6.34で273%増えた。調整後では$7.04と203%増である。
AIサーバーを買っている顧客の数は6,500社を超えた。特定の1社に依存した受注ではないことを、会社は数で示した形になる。
2027年度の売上見通しは$25B引き上げられて$192Bになった。前年度からおよそ70%増える計算だ。
同じ日、上振れ決算のソフトは売られていた
この日はモンゴDBが13.54%安、クレド・テクノロジーが20.04%安だった。どちらも売上・利益とも市場予想を上回っている。
違いは伸びの傾きだった。モンゴDBの主力事業は5四半期続けて同じ伸び率で、加速していない。デルは見通しを$25B引き上げた。
上振れかどうかではなく、次が今より速いかどうかで分かれた1日である。
同業への波及はHPE1.89%高どまり
同じAIサーバーを作るヒューレット・パッカード・エンタープライズは1.89%高、スーパー・マイクロ・コンピューターは0.79%高にとどまった。
デルの受注が業界全体の需要を映すなら、同業もそろって上げていいはずである。そうならなかったのは、受注が特定の会社に集まっている可能性を市場が織り込んでいるからだ。
見ておくべきは、次の四半期に受注残が$95Bから増えるかどうかになる。積み上がり続けるなら需要、頭打ちなら前倒しだった、という判別がつく。
この日の市場全体の動きは朝刊にまとめている。


