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sodate Stories ・ 2026.09.05

ルルレモン17.38%安52週値。上振れを作ったのは関税の還付

ルルレモンの1株利益$2.92は市場予想を大きく上回った。ただし、そのおよそ3割は関税の還付によるものである。還付を除けば予想並みにとどまる。売上高は前年同期比4%減で予想に届かず、既存店売上高は9%減った。北米は12%減、主力のレギンスは約20%減である。通期の見通しは今年3度目の引き下げとなった。株価は17.38%安の$100.61で、52週安値をつけた。

LULU17.38%NKE0.95%DECK1.55%3分で読める ・ sodate 編集部
ルルレモンの店内。既存店売上高が9%減り、通期見通しの3度目の引き下げを受けてこの日17.38%安となった
WestportWiki · CC BY-SA 3.0

見出しの数字だけを見れば、ルルレモンの決算は上振れだった。1株利益$2.92は、市場予想の$1.82を大きく上回っている。

株価は17.38%安で引けた。

1株利益$2.92のうち$0.86は関税の還付だった

利益を押し上げたのは商売ではなかった。

1株利益$2.92には、関税の還付とそれに伴う利息による$0.86が含まれている。これを除いた実力は$2.06になる。

粗利益率も同じ構造をしている。前年同期から2.0ポイント改善して60.5%になったが、そこには$134.5Mの還付が乗っている。

営業利益は$453.7Mで、前年同期から13%減った。営業利益率は1.9ポイント下がって18.8%である。売上総利益は増えたことになっているのに、営業段階では減っている。

LULULululemon Athletica$100.6117.38%
直近1か月の終値 (日足)。緑=前日より上げた日、赤=下げた日30日 $101$129
ルルレモンの1か月。終値$100.61は52週安値にあたる。52週高値は$215.88で、そこから半値以下になった

減ったのは主力のレギンスだった

売上高は$2.42Bで、前年同期比4%減。市場予想の$2.46Bにも届かなかった。

既存店売上高は9%減である。地域別では北米が12%減、中国本土が8%減だった。中国では、万里の長城を使った広告への批判が交流サイトで広がり、来店客が減った。

北米の内訳のほうが重い。主力である女性向けレギンスの売上高が、およそ20%減っている。会社は、消費者の好みが別の形の衣類へ移っていると説明した。

売れなくなったのは値段の問題ではなく、商品そのものだったことになる。

見通しは今年3度目の引き下げ

通期の売上見通しは$10.35〜10.5Bへ下がった。従来は横ばいから1%減の範囲で、市場予想は$11.04Bだった。1株利益の見通しも$10.95〜11.15から$9.48〜9.73へ引き下げている。

2026年に入って3度目の下方修正である。

バンク・オブ・アメリカは投資判断を中立のまま、目標株価を$140から$122へ下げた。回復に転じる時期が見通せない、というのが理由である。

次に見るのは北米の既存店が12%減からどこまで戻るか

新しい最高経営責任者のハイジ・オニール氏が来週着任する。引き継ぐのは、既存店が減り、主力商品が細り、見通しが3回下がったあとの事業になる。

関税の還付は一度きりの収入である。次の四半期は、その支えが無い状態の数字が出る。見るべきは1株利益の水準ではなく、北米の既存店が12%減からどこまで戻るかになる。

朝刊は9月5日号に。

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