金曜の米国株は下げた。S&P 500が0.38%安、ナスダックが0.29%安である。
その中で、はっきり逆を向いた一群があった。
サンディスク11.90%高、SKハイニックス8.14%高
サンディスクが11.90%高。SKハイニックスが8.14%高、シーゲイトが6.34%高、マイクロンが6.10%高、ウエスタンデジタルが5.86%高で続いた。
作る装置の側も動いた。KLAが7.32%高、ラムリサーチが5.12%高である。
SNDKSandisk▲11.90%
SKHYSK hynix Inc.▲8.14%STXSeagate Technology▲6.34%
MUMicron Technology▲6.10%
KLACKLA Corporation▲7.32%
DRAMを作るSKハイニックスと、ハードディスクを作るシーゲイトが同じ日に同じ方向へ動いたことには理由がある。大規模データセンターに置かれたデータのおよそ8割は、いまもハードディスクの上にある。速い記憶と安い記憶は、同じ需要の両端にある。
エヌビディアは0.84%高にとどまった
対照は設計する会社だった。
エヌビディアは0.84%高、ブロードコムは0.21%高で終えている。どちらもこの日は動いていない。
AI関連としてひとまとめに扱われてきた銘柄群が、記憶する側と設計する側で分かれた。買われたのは、計算する頭脳ではなく、それを支える部品と機械だった。
NAND売上高は前四半期比で約7割増えた
この日、値上がりを説明する個別の発表はほとんど無い。市場が読み直したのは、すでに出ていた話のほうである。
デルの最高執行責任者ジェフリー・クラーク氏は、AIサーバーの供給が追いつかない原因を挙げるとき、需要そのものではなく部品を指した。「DRAM、DRAM、DRAM、その次にNAND、NAND、NAND」と述べている。
前日にはエヌビディアがハギングフェイスを$12.9Bで買うと発表した。モデルとデータが集まる場所を押さえる取引で、置き場所の需要がさらに増えるという連想が働いた。
数字も出ている。第2四半期の世界のNAND型フラッシュメモリの売上高は、前の四半期から約7割増えた。
次に見るのはメモリの契約価格
この日の上げは、業種まるごとの値付けが変わったときの動き方をしている。特定の1社の好材料で1社だけが上げる形とは違う。
見る場所はメモリの価格そのものになる。DRAMとNANDの契約価格が上がり続けるあいだは、装置メーカーの受注もあとから付いてくる。逆に価格が止まれば、この一群は同じ速さで戻る。
サンディスクは52週安値$68.55に対して終値$1,740である。上げ幅が大きいぶん、前提が崩れたときの下げも速い。
朝刊は9月5日号に。

