住宅ローン契約者の火災保険が切れた際に貸し手が代わりに掛ける保険は、大手が積極的に取りに行かない領域で、そこを長年引き受けてきた。通信会社や住宅ローン会社の顧客基盤にそのまま乗る売り方なので、自前の営業網を持たずに済む。
Global Lifestyle事業では、通信会社や小売と組んでスマホの故障・盗難を保証する契約や、自動車の延長保証を売る。Global Housing事業では、住宅ローン契約者の火災保険が切れた際に貸し手が代わりに掛ける保険を引き受ける。
主要な提携先との契約を失えば、その分の保険販売が一気に消える。ハリケーンなど自然災害が多発すれば住宅関連の保険金支払いが膨らみ、スマホの買い替えサイクルが鈍れば故障保証の契約数も伸び悩む。
資本に対する借入の比率を27.3%に抑えた財務を土台に、提携先の開拓と不採算事業の整理を並行して進めている。買収は既存の隙間分野を補う小型案件にとどめ、無関係な業種へは広げない。
保険を売る窓口になってくれる通信会社や住宅ローン会社との関係を保てるかどうかで、契約数の土台が決まる。受け取った保険料の範囲に支払いを収められるか、$36.29Bの総資産を支払いの備えとして運用できるかも問われる。
この会社をどう読むか
Assurant はスマートフォンの故障保証で名前を知られるが、収益のもう一方の柱を支えるのは住宅ローンに付随する保険だ。
自分の看板で店を構えるのではなく、通信会社や住宅ローン会社の顧客名簿に相乗りして保険を売る。だから知名度の割に契約数が大きく、提携先を一社失うだけで販売がまとまって消える。$36.29Bの総資産は、その契約に対する支払いの備えでもある。
バランスシート (要約)
資産 $36.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5.9B(16%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$1.8B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $12.8B
- 売上成長率
- 7.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 6.8%
- ROE
- 14.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.8B
- フリーCF
- $1.6B
- 営業CFマージン
- 14.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $168M
- 配当性向
- 19.3%
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