AMG
Affiliated Managers Group30年以上、経営権を取らない出資という一つのやり方だけを磨いてきた。米国の富裕層向けには自前の販売基盤を持ち、単独では届かない個人マネーへの通り道を傘下の運用会社に開く。
傘下の運用会社を丸ごと取り込まず、経営陣に株式と決定権を残したまま持ち分を持ち、その運用報酬の一部を受け取る。近年は資金を私募市場と流動性のあるオルタナティブに寄せ、私募系で$146B、流動性オルタナで$227Bを傘下が運用する。
相場が下げれば預かり資産が目減りし、取り分も同じだけ縮む。低コストの指数連動商品へ資金が移ると、傘下の運用会社が取れる報酬率そのものが下がる。出資先の当たり外れが偏れば、分散しているはずの収益が一社に引きずられる。
傘下に口を出さないことを商品にしている以上、経営の仕事は出資先の目利きと新商品づくりの後押しに絞られる。この2年でオルタナティブ戦略4本とアクティブ型ETFの立ち上げを支え、私募株式では業界でも早い時期の永続型ファンドを世に出した。
取り分は傘下の預かり資産に比例するので、相場と資金の出入りがそのまま数字に映る。もう一つは人で、出資先の創業世代が引退期に入っており、その承継を手伝えるかどうかで関係が続く。
この会社をどう読むか
AMGが自ら動かす資金はない。実際に運用するのは出資先の独立系運用会社で、AMGは持ち分に応じて収益の一部を受け取る立場に徹する。
この形なら運用会社の経営陣は株式と決定権を手放さずに、AMGの資金と販売基盤だけを借りられる。2025年末の預かり資産$813Bのうち私募市場が$146B、流動性オルタナが$227Bと、伝統的な株式・債券以外への比重が年々増している。
バランスシート (要約)
資産 $9.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.2B(35%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$586M
- 長期借入金$2.7B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.1B
- 売上成長率
- 1.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 34.5%
- ROE
- 22.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $973M
- フリーCF
- $967M
- 営業CFマージン
- 46.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $1M
- 配当性向
- 0.1%
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