安定して稼ぎ、配当も出す手堅い会社
金融危機後の再出発から築いた、フロリダの法人取引に強い営業網が最大の強み。州への企業移転の波は、口座と融資の両方の需要を運んでくる。預金の質の改善という地味な改革を数年がかりで進める、堅実な中堅の立ち位置にいる。
フロリダ州を本拠に、ニューヨークなど東海岸の法人と中小企業への貸出と預金の利ざやが収益の柱。商業用不動産や企業向け融資が中心で、住宅ローンは比重を下げてきた。金利のかからない決済性の預金を増やし、調達コストを下げる改善を続ける。成長州フロリダの企業の資金需要で稼ぐ構造になっている。
商業用不動産とくにニューヨークのオフィス向け貸出は、空室率の上昇局面で重荷になる。地銀不安の局面では預金の流出が話題に上りやすい体質を持つ。金利の急変は利ざやと保有債券の評価を揺らす。フロリダの不動産市況の過熱と反動も、地盤ゆえに逃げられない。
配当を続けながら、預金構成の改善と貸出の選別を優先する経営。利ざやの改善を規模の拡大より重視し、リスクの高い分野からは静かに退く。フロリダの法人基盤を深掘りする方針が特徴になっている。
フロリダ経済と、預金構成の改善、商業用不動産の質に依存する。企業と人の流入が続く州の経済が貸出を生み続けるか、無利息の法人預金を増やして利ざやを広げられるか、オフィス向けを含む商業用不動産の貸出が傷まないか、そして金利の動きが調達と運用の差を保つかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $35B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.1B(9%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
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