CNA
CNA Financial企業向けの賠償責任保険という専門分野に絞り、Lloyd'sのSyndicate 382を通じた引き受けまで手がける幅の広さが強み。発行済み株式の92%を親会社Loewsが握るため、四半期ごとの株価対策より長期の引き受け規律を優先しやすい資本構成を持つ。
主力の保険子会社を通じ、企業の賠償責任や財物損害を引き受ける保険料で稼ぐ。専門保険、一般企業向け、海外の3部門に加え、ロンドンの保険市場でも一つの組合枠を通じた引き受けを手がけ、預かった保険料を運用した利息や配当が上乗せされる。
自然災害や想定を超える大型の賠償が相次げば、保険金の支払いが保険料を上回る。保険料の値下げ競争が続けば見合う対価を取れなくなり、金利や相場の急変は預かり資金の運用益を圧迫する。過去の契約に絡む想定外の損失が後から表面化することもある。
親会社Loewsが大株主として長期に構えているため、短期の成長より引き受けの規律と資本の厚みを優先しやすい。海外拠点を含む幅広い保険と資産運用を組み合わせ、地道に利益を積み上げてから株主に配当として戻す。
引き受けたリスクに見合う保険料を取れるかと、保険金の支払いを保険料の範囲に収められるかで業績が決まる。約6,600人の従業員と、Illinois州保険局を筆頭にした英国、カナダ、欧州の複数当局の監督下で事業を続けている。
この会社をどう読むか
上場している保険会社でありながら、発行済み株式の92%を親会社のLoews Corporationが握っている。1967年設立のCNA Financialは、その資本構成のまま企業向けの損害保険を専門に手がけてきた。
引き受けるのは企業の賠償責任や財物の損害で、ロンドンのLloyd's市場でもSyndicate 382を通じた枠を持つ。集めた保険料は将来の支払いに備えて運用され、その利息や配当が利益に乗る。大株主が長期で構えるぶん、四半期ごとの株価より引き受けの規律を守る側に傾きやすい。
バランスシート (要約)
資産 $69.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $11.6B(17%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$425M
- 長期借入金$3B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $15B
- 売上成長率
- 5.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 8.5%
- ROE
- 11.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $2.5B
- フリーCF
- $2.4B
- 営業CFマージン
- 16.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $1B
- 配当性向
- 81.9%
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