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Largo品位の高いバナジウム鉱床を持ちながら、その金属の需要家である蓄電池メーカーの側へ自ら回ろうとしている鉱山会社は珍しい。米国で電解液の量産を狙う合弁Storion Energyへの出資も、採掘会社としては異例の踏み込みだ。
バイア州のマラカス・メンシェン鉱山でバナジウム鉱石を掘り、精製して鋼の添加材として鉄鋼メーカーへ売る。副産物からチタン原料のイルメナイト精鉱も採る。2020年に買収したフロー電池技術は子会社Largo Clean Energyが担い、まだ立ち上げの段階にある。
鉄鋼需要が冷えて相場が下がれば、採掘の採算はすぐ崩れる。電池側はEnel Green Power Españaへの初号機がまだ納入の最終段階で、投じた資金を回収するまでの距離が長い。
鉱山の稼ぎを電池事業の立ち上げにどこまで配分するかが、経営判断の中心にある。2021年に社名をLargo ResourcesからLargo Inc.へ改めたのも、鉱山会社という自己規定を外す意思表示だった。
収入のほぼ全部が一つの鉱山と一つの金属から出ており、バナジウム相場と鉄鋼生産の勢いが直に効いてくる。ブラジルでの操業のため、為替と現地の許認可も外せない。
この会社をどう読むか
バナジウムは鋼を軽く強くする添加材で、需要の大半は鉄鋼業から来る。Largoの稼ぎもそこにあるが、この金属にはもう一つ、大型蓄電池の電解液という用途がある。
同社は2020年にフロー電池の技術を買い、掘った金属を自分で使う側へ回ろうとしている。ただしEnel Green Power Españaへの初号機はまだ納入の最終段階にあり、本業の厚みには遠い。鉱山の現金がどこまで電池事業を支えられるか。そこが当面の勝負どころになる。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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