MBI
MBIA新規に保証を引き受ける保険会社ではなく、危機で傷んだ既存の保証書を管理・回収する立場に徹している点。同じ「保証」を扱う会社でも、成長ではなく清算に近い性格を持つ。
新規の保証料収入はほぼ入ってこない。米国の自治体債を扱う子会社と、国際・仕組み金融を扱う子会社が、過去に引き受けた保証を監視、損失を減らす立て直し作業に徹している。稼ぐというより、目減りを抑えることが仕事になっている。
保証した債券のどれかが大きく焦げ付けば、肩代わりの支払いで残った資産が削られる。新規収入がほぼないため、後始末が長引くほど資産は目減りする一方で、株主にどれだけ価値が残るかは読みにくい。
新しい商売を取りにいかず、既契約の管理と回収へ経営資源を割く。2023年に承認した$100Mの自社株買い枠は2025年末で$71Mが未使用のまま残り、還元より手元の厚みを優先している。
行方を決めるのは、過去に保証した自治体債や仕組み証券がどれだけ健全に満期を迎えるか、そして過去の損失をどれだけ回収できるかの二点。プエルトリコの電力公社のように再建手続きが長引く案件も、保証先に残っている。
この会社をどう読むか
立て直しに関わる分を除き、2つの保険子会社が新しい保証契約を書くことはないと、10-K自身が明記している。
つまりMBIA は、新規の商売をほぼ止めたまま、2008年の金融危機で引き受けた保証書の後始末を17年以上続けている会社だ。米国の自治体債を扱う子会社と、国際・仕組み金融を扱う子会社が、既存の保証を監視、損失を減らし、払い過ぎた分を取り戻す作業に徹している。プエルトリコの電力公社のように再建が長引く案件も残るなか、残った資産をどれだけ株主のために守り切れるかが焦点になる。
バランスシート (要約)
資産 $2B を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。増資や資金繰りに注意 (判定材料は自己資本比率だけで、支払い余力は開示から読めない)
- 現金・現金同等物$71M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $80M
- 売上成長率
- 90.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- −221.3%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $38M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 47.5%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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