NOV
NOV Inc.掘削装置という専門分野で世界大手の規模と技術を持ち、エネルギー開発に欠かせない設備を幅広く供給できる点が強み。稼働中の設備向けの部品・消耗品の繰り返し需要が、装置販売の波を和らげる。海底開発や、培った技術を地熱など新分野へ応用する余地も持ち、エネルギー装置の専門大手としての立ち位置にいる。
石油やガスを掘るための掘削装置、掘削に使う部品・消耗品、海底や陸上の生産設備の販売・サービスが収益の柱。掘削会社や石油会社に、リグ(掘削設備)やその部品、関連の機器を供給する。新しい装置の販売に加え、稼働中の設備向けの部品・消耗品の繰り返し需要を取り込む。エネルギー開発に欠かせない装置を供給して稼ぐ構造になっている。
石油・ガスの価格が下落すると、エネルギー会社が開発投資を絞り、装置や部品の需要が一気に冷える。掘削装置の販売はエネルギーの設備投資の波をまともに受け、業績が大きく振れる。脱炭素の流れで化石燃料の開発が長期で細る懸念や、過剰な装置の在庫も、収益の重しになりうる。市況の波が業績を荒くする。
配当を出しつつ、装置の技術開発と、部品・消耗品の需要の取り込み、財務の健全化に力を入れる経営。エネルギーの設備投資で大きく振れる装置の販売を、部品・消耗品の繰り返し需要で和らげ、海底開発や新分野への応用を探りながら、市況の波に耐えて稼ぐ方針が特徴になっている。
石油・ガスの価格と、エネルギー会社の設備投資、掘削の活発さに依存する。原油や天然ガスの価格が高く開発投資が活発か、掘削が増えて装置や部品の需要が伸びるか、海底開発など新しい分野を取り込めるか、そして消耗品の繰り返し需要を取り込めるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $11.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6.3B(56%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$1.6B
- 他の流動資産$4.3B
- 固定資産$5.5B
- 流動負債$2.4B
- 長期借入金$1.7B
- 短期借入金$30M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $8.7B
- 売上成長率
- −1.4%
- 粗利率
- 20.2%
- 営業利益率
- 5.6%
- 純利益率
- 1.7%
- ROE
- 2.3%
- ROIC
- 4.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.3B
- フリーCF
- $876M
- 営業CFマージン
- 14.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $190M
- 配当性向
- 131.0%
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