まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
地味な在庫金融の会社が、突然に暗号資産の大口保有者へと姿を変えた点が他社と違う。人間であることを証明する認証技術への投資という将来構想も掲げているが、今の収益源はあくまで小さな在庫金融事業にとどまる。
収益の柱は子会社Forever 8が手がける在庫金融で、eコマース事業者に資金を貸し、在庫を仕入れやすくする代わりに手数料を得る。2025年に方針を転換し、調達した資金の多くをWorldcoinなどの暗号資産に振り向ける金庫戦略を始めた。保有する暗号資産は時価で評価されるため、相場の上下がそのまま決算の損益に反映される。
大口顧客の発注が減れば在庫金融の収益が消える。Worldcoinの価格が下落すれば評価損が膨らみ、資産管理会社に問題が起きれば資産そのものを失う恐れもある。小型株ゆえに追加の資金調達で株式が薄まりやすい点も弱さになる。
配当は出さず、私募増資や市場での追加株式発行で調達した資金を暗号資産の購入に集中させている。2026年に入ってからはOpenAIなど未上場企業への出資も始め、投資先を広げる動きを見せている。
Forever 8の売上は特定の大口顧客への依存が極端に高く、直近期は一社で売上の9割近くを占める。金庫戦略の側は暗号資産Worldcoinの価格と、資産を預けるKrakenなどの管理会社の信用に依存する。どちらか一方が崩れても業績が大きく揺れる構造。
資産 $250M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $233M(93%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約5年分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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