ROOT
Root運転の癖を実際に測ってから保険料を決める仕組みに加えて、自社アプリに閉じない販売経路を並行して育てている。直販一本で伸ばそうとする保険テック各社とは、ここで進み方が分かれる。
自動車保険と賃貸住宅向けの保険を引き受け、集めた保険料と支払う保険金の差で稼ぐ。契約の入り口は自社サイトとアプリのほか、他社の購入や契約の流れに保険を組み込む提携経路と、独立系代理店向けの仕組みにも広がっている。
見積もりが外れれば、支払う保険金が集めた保険料を上回る。契約を増やすための宣伝費は重く、黒字化までに時間がかかる。州の当局が値上げを認めなければ、採算の合わない契約を抱えたまま走ることになる。
見積もりの精度を保ったまま契約数を増やし、黒字化を最優先に置く。稼いだ分は還元ではなく、引受と契約獲得の体力づくりに回る。
運転データにもとづく見積もりの精度と、契約獲得にかかる宣伝費の重さ、そして提携先との関係が続くかに収支が連動する。各州の当局が値上げをどこまで認めるかも効いてくる。
この会社をどう読むか
Rootといえば、スマートフォンで運転の癖を測る保険という印象が先に立つ。ただし実際の売り場はアプリの中だけではない。車の購入や別のサービスの契約の流れに保険を組み込む提携経路や、独立系代理店を通じた契約も並行して伸ばしている。扱う商品も自動車保険だけでなく、賃貸住宅向けの保険まで含む。
見積もりの元になる運転データの精度が重要条件であることは変わらない。ただ売り場が外へ広がるほど、新しい契約を取る宣伝費と、州ごとに異なる値上げ承認という規制の壁が、収支に効いてくる場面も増える。
バランスシート (要約)
資産 $1.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $284M(17%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$669M
- 長期借入金$200M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.5B
- 売上成長率
- 29.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 4.1%
- 純利益率
- 2.7%
- ROE
- 14.2%
- ROIC
- 10.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $207M
- フリーCF
- $207M
- 営業CFマージン
- 13.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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