
VRM
Vroom主力だったネット中古車販売を丸ごと畳んだうえで上場を続けている例は、そう多くない。在庫も店舗も持たない身軽さと引き換えに、社名の由来だった事業そのものを手放している。
1996年から自動車金融を続けるUACCが、49州のディーラー網を通じて消費者に車のローンを組ませ、その利息を得ている。あわせて販売現場向けにAI分析を提供するCarStoryの利用料が入る。
貸す相手は信用力が高くない層が中心で、景気が悪化すれば延滞と貸し倒れが一気に増える。自ら店を持たずディーラー経由で貸すため、提携先が離れれば新規の入り口ごと失う。
2024年11月に事前調整型の破産手続きに入り、$290Mの無担保転換社債を消して2025年1月に抜けた。既存株はすべて消却され、新株と新株予約権を割り当て直す形で仕切り直している。
抱える約7.6万本のローン、残高にしておよそ$950Mが期日どおり返ってくるかが土台になる。貸付を増やすには先に資金を借りる必要があり、調達金利の水準が利ざやを削る。
この会社をどう読むか
中古車をスマホで買える会社として名前を覚えた人には、いまのVroomは別物に映るはずだ。ネット販売は2024年3月までに畳まれ、残ったのは自動車ローンのUACCとAI分析のCarStoryだけになった。
稼ぎ方は貸金業そのもので、約7.6万本のローンから利息を集め、貸し倒れを引いた残りが利益になる。破産手続きで$290Mの債務を消して身軽になった代わりに、伸びしろは貸付残高をどこまで積めるかへ移った。
バランスシート (要約)
資産 $937M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $117M(12%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$10M
- 長期借入金$423M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −45.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $75M
- フリーCF
- $68M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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