
YEXT
Yext配信先に、従来の検索エンジンだけでなくAmazonのAlexaやOpenAI、Geminiまで組み込んでいる。一箇所で直せばあらゆる窓口に同時に反映される作りそのものが売り物だ。
企業の店舗の住所や営業時間、商品の情報を一箇所にまとめて持つ仕組みを、月額で提供する。それを検索エンジンや地図、SNS、さらに生成AIの回答まで含む200を超える配信先へ一括で流し込む。
生成AIが企業のサイトを直接読み込んで答えを作れるようになれば、間に立つ仕組みの必要性そのものが薄れる。景気が冷えれば、企業はまず情報管理のような後回しにしやすい費用から削る。同じ役割を担う仕組みとの競合や、大口の顧客への依存も揺らぎの種になる。
配信先の拡張と、問い合わせに自動で答える機能への投資を並行して進める。検索の主戦場がキーワードから対話へ移る変化に、契約企業より先に手を打つことを経営の軸に置き、そのうえで配当も出している。
多くの拠点を抱える企業がどれだけ情報の正確さに費用を払うかと、GoogleやOpenAIなど配信先の仕様が変わったときに素早く対応できるかに懸かっている。契約した企業が使い続けて更新するかも、業績を支える土台になる。
この会社をどう読むか
Yextは、企業の住所や営業時間をネットの各所に正しく載せるための地味な仕組みに見えるが、実はここ数年で仕事の中身が変わりつつある。検索の中心が、キーワードの打ち込みから、AIとの自然な会話に移ってきたからだ。
配信先には、GoogleやBingだけでなく、AmazonのAlexaやOpenAI、Geminiのような生成AIの回答エンジンも含まれる。企業の情報を一箇所で正しく保てば、人が検索窓に打ち込もうが、AIに話しかけようが、同じ答えが返る。この「答えの出どころを揃える」役割をどこまで握り続けられるかが、Yextの値段を決める。
バランスシート (要約)
資産 $622M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $159M(26%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$154M
- 他の流動資産$164M
- 固定資産$304M
- 流動負債$297M
- 長期借入金$98M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $447M
- 売上成長率
- 6.1%
- 粗利率
- 74.5%
- 営業利益率
- 10.0%
- 純利益率
- 8.5%
- ROE
- 23.8%
- ROIC
- 13.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $56M
- フリーCF
- $53M
- 営業CFマージン
- 12.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- —
- 配当性向
- —
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