月曜、トランプ大統領がカナダ産の自動車・トラック・自動車部品への関税を2027年1月1日から50%に引き上げると表明した。鉄鋼も同じ扱いになる。
いまの税率は25%である。倍になる。先週、カナダとの通商交渉が決裂したことが引き金だと大統領自身が述べている。
マグナ7.19%安、ボルグワーナー5.05%安。深く売られたのは部品会社
株価の下げ方は、名前の知られた順ではなかった。
最も下げたのはカナダ・オンタリオ州に本社を置く部品大手のマグナ・インターナショナルで、7.19%安の$67.80である。ボルグワーナーが5.05%安、リアが4.39%安と続いた。
MGAMagna International▼7.19%
BWABorgWarner▼5.05%
LEALear Corporation▼4.39%
FFord Motor▼3.33%
STLAStellantis▼3.51%
TSLATesla▼3.83%
完成車の方は、テスラが3.83%安、ステランティスが3.51%安、フォードが3.33%安である。ゼネラルモーターズは1.08%安にとどまった。
部品の主力工場はカナダとメキシコにあり、移すのに年単位かかる
順番が逆に見えるが、理由ははっきりしている。
完成車メーカーは、どの国のどの工場で作るかを動かせる。時間はかかるが、生産地を移せば関税の外に出られる。一方で部品会社は、工場と設備がその土地に固定されている。マグナの主力はカナダとメキシコにあり、動かすには年単位の投資が要る。
もうひとつは、値上げを誰に飲ませるかという話だ。完成車メーカーは車の値段に乗せられる。部品会社の取引先は完成車メーカーなので、関税分をそのまま請求できるとは限らない。
2027年1月の話が、なぜ今日の株価に出るのか
発効は2027年1月1日で、1年以上先である。それでも月曜に売られたのは、その日までに済ませておく必要のある決定があるからだ。
来年以降にどの工場で何を作るかは、いま決めている。生産地を移すなら設備投資が要る。移さないなら、50%の関税を誰が負担するかを取引先と決めておく必要がある。どちらにしても費用は今年の計画に入る。
カナダ側も動いている。9月8日から一部の米国製品に報復関税をかける。トランプ大統領が$20B相当のカナダ製品に50%の関税を課したことへの対抗措置である。
見ておくのは工場の場所と、10月の決算
次に見るのは、部品各社が生産地の移転を口にするかどうかである。
移転を発表すれば投資額が、しなければ関税の負担割合が、それぞれ数字として出てくる。どちらも10月の7〜9月期決算で最初の手がかりが出る。月曜の他の値動きは朝刊にまとめている。
