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sodate Stories ・ 2026.09.11

オラクル5.38%安。決算の3時間前に、市場は答えを先に出した

オラクルが5.38%安で引けた。この日の引け後に決算を控えた会社である。去年の9月は決算の翌日に36%上げた。同じ会社が、1年後は決算を待つ間に売られている。理由はAI向けの設備投資を借金で回してきたことにある。フリーキャッシュフローは2029年まで赤字が続くと見られ、7月にはS&Pグローバル・レーティングが投資適格の最下位まで格付けを下げた。

ORCL5.38%MSFT0.16%AMZN0.20%3分で読める ・ sodate 編集部
カリフォルニア州レッドウッドショアーズにあるオラクルの円筒形の社屋。決算前日にこの日5.38%安となった
Håkan Dahlström · CC BY 2.0

オラクルが木曜、5.38%安の$152.94で引けた。

この日の引け後に、2027年5月期の第1四半期決算が控えていた。決算の前に大きく売られるのは、結果を待たずに答えを決めている人がいるということである。

ORCLOracle$152.945.38%
直近1か月の終値 (日足)。緑=前日より上げた日、赤=下げた日30日 $141$163
オラクルの1か月。引け後の決算を前に5.38%安の$152.94まで下げた

1年前は決算の翌日に36%上げた会社である

同じ9月の決算が、去年はまったく逆の結果を出した。

2025年9月、オラクルはクラウド事業の受注残を示して株価を一日で36%上げている。AI向けの計算資源を貸す会社として市場に認められた瞬間だった。

その1年後、株価は年初来で17%を超えて下げている。過去1年では33%の下げである。

受注はある。フリーキャッシュフローは2029年まで赤字

なぜ評価が反転したのか。

理由は、受注を実際の売上に変えるために建てているデータセンターの費用にある。土地と建物と半導体を先に買い、代金は後から回収する商売である。

その差を埋めているのが借金だ。フリーキャッシュフローは2029年まで赤字のままと見られている。

7月には、S&Pグローバル・レーティングが同社の格付けを投資適格の最下位まで下げた。返せなくなるという話ではないが、借りる値段は上がる。

マイクロソフト0.16%高との差は、どこから借りているか

クラウド3社のこの日の動き前日比・9/10

売られた背景には、この日の相場もある。

朝に出た8月の卸売物価が今年いちばんの伸びとなり、来週の利上げを織り込む動きが強まった。長期金利は上がった。

借金で設備を建てる会社にとって、金利上昇はそのまま費用の増加である。同じクラウドでも、手元に現金の厚いマイクロソフトは0.16%高、アマゾンは0.20%安と小動きだった。

差が出たのは、どこから金を借りているかである。

次に見るのは受注残ではなく、現金が出ていく速さ

見るべきは受注残の数字ではなく、現金が出ていく速さである。

契約が積み上がることは去年すでに示された。今回問われるのは、その契約を形にするのにあと何年、いくら払い続けるのかという部分だ。

決算の中身と株価の反応は、9月14日以降の号で追う。

朝刊は9月11日号に。

sodate Daily ・ 2026.09.11この日の朝刊を読む

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