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米国終値9/9
S&P 5007,636.36-0.48%
NASDAQ26,253.34-0.64%
Dow Jones52,380.66-0.77%
Russell 20002,921.23-1.32%
VIX16.46+0.74
ドル円153.55+0.05%
10年債4.84%+0.03
原油 WTI96.70+3.94%
4,445.00+1.16%
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sodate Daily2026.09.117分で読めるsodate 編集部

利上げの確率が7割跳ねた。原油$103と卸売物価5.4%高で4日続落

木曜の米国株は4日続けて下げた。ダウは316ドル安の52,064.10。朝に出た8月の卸売物価が前年比5.4%高と今年いちばんの伸びになり、原油も$100を大きく超えた。市場は来週16日の会合で利下げどころか利上げがあると考え始め、その確率は6〜7割まで上がっている。金利上昇に弱い半導体と、関税の思惑がはがれた銅が深く売られた。

ノースカロライナ州マーフィーにあるマラソン・ペトロリアムのガソリンスタンド。エネルギーが8月の卸売物価の上げ幅の4分の3以上を占めた
Harrison Keely · CC BY 4.0

木曜の米国株は4日続けて下げた。

ダウは0.60%安の52,064.10で、316ドル下げた。S&P 500は0.58%安の7,591.70、ナスダックは0.65%安の26,081.72である。

ラッセル2000も1.04%安だった。恐怖指数と呼ばれるVIXは17.84まで上げている。

この日の値9/10 終値
S&P 500
7,591.70
0.58%
NASDAQ
26,081.72
0.65%
Dow Jones
52,064.10
0.60%
Russell 2000
2,890.95
1.04%

8月の卸売物価が5.4%高。上げ幅の4分の3はエネルギーだった

朝8時半、米労働統計局が8月の卸売物価を発表した。

企業間で取引される値段の指標である。前月比で0.4%高、前年同月比では5.4%高だった。今年に入っていちばん大きい伸びになる。

中身を見ると、モノが1.1%高、サービスが0.1%高だった。上げ幅の4分の3以上はエネルギーの4.2%高で説明が付く。

つまり、この物価上昇はほぼ原油である。

原油はさらに8%上げて$103台に乗せた

原油はこの日も上げ続けた。

サイト掲載のWTIは8.20%高の$103.93である。報道では米国産原油の清算値が6.7%高の$102.48、北海ブレントが5.9%高の$107.63で、どちらも5月19日以来の高さだった。

米国とイランの戦闘は7か月目に入っている。世界の原油の5分の1が通るホルムズ海峡で、船への攻撃が続いていることが値段を押し上げた。

この日の値9/10 終値
原油 WTI
103.93
8.20%
4,358.50
1.30%
64.09
5.67%

9月16日の会合で利上げ、との見方が6〜7割に

物価と原油が同じ方向を向いたことで、金融政策の見方が変わった。

9月16日の連邦公開市場委員会で利上げがあるという確率は、この日6〜7割まで上がっている。夏の間、市場が話していたのは利下げの時期だった。

サイト掲載の10年債利回りは4.94%で0.11ポイント上げた。報道では2023年以来の水準である。ドル円は154.36まで円安に振れた。

金利が上がる前提に変わると、遠い将来の利益を当て込んだ株から順に値段が下がる。

ラムリサーチ5.65%安。半導体が業種ごと売られた

セクター騰落前日比・9/10
  • コミュニケーション・サービス0.12%
  • 金融0.15%
  • エネルギー0.37%
  • 生活必需品0.45%
  • 不動産0.79%
  • 一般消費財0.91%
  • 公益事業0.92%
  • 資本財1.20%
  • 情報技術1.21%
  • ヘルスケア1.68%
  • 素材2.22%

11業種でプラスはコミュニケーション・サービスの0.12%高だけだった。情報技術は1.21%安である。

なかでも半導体が深かった。ラムリサーチが5.65%安、インテルが5.57%安、マイクロン・テクノロジーが4.90%安、AMDが3.36%安である。

半導体の会社は借金で設備を建てて先の需要を取りに行く。金利が上がると、その計算の前提がまとめて狂う。

金利上昇で売られた半導体前日比・9/10

インテルには自社の材料もあった。公募増資の規模を$15Bから$20Bへ広げ、約2億1,050万株を1株$95で売り出すと決めている。1株あたりの価値はその分だけ薄まる。

オラクルも5.38%安だった。引け後に決算を控えていた会社である。事情は深掘りに書いた。

原油が8%上がっても、エネルギー株は上がらなかった

素直に読めば、原油高でエネルギー株は買われるはずだった。

実際は違う。エクソンモービルが0.61%高、コノコフィリップスが0.37%高と小幅にとどまり、業種全体では0.37%安である。

製油所を持つ会社はむしろ下げた。マラソン・ペトロリアムが1.76%安、バレロ・エナジーが0.91%安である。原料の原油が上がると、精製の利ざやは細る。

原油8%高の日のエネルギー株前日比・9/10

いちばん下げたのはベーカー・ヒューズの6.66%安だった。ロレンツォ・シモネリCEOがバークレイズのカンファレンスで、買収したチャート・インダストリーズの統合費用が当面の業績を圧迫すると述べたためである。

クーパー14.67%安。大型株でこの日いちばん深い下げ

相場と関係のない材料で動いた会社もある。

クーパー・カンパニーズが14.67%安となった。コンタクトレンズと婦人科向け医療機器の会社である。

7月期の売上が市場の見込みに届かず、10月期の利益見通しも1割以上下回った。あわせて、婦人科向け事業クーパーサージカルの売却検討をやめ、保有を続けると発表している。届いた提案は株主の利益にならないと判断したという。

決算と発言で動いた大型・中型株前日比・9/10

溶接機のリンカーン・エレクトリックも7.54%安だった。ジェフリーズの産業カンファレンスで経営陣が、産業向けの需要の弱さと設備投資の遅れに触れている。

深掘り

次に見るのは9月16日の連邦公開市場委員会

来週16日の連邦公開市場委員会が最大の節目になる。

原油が下がらないまま会合を迎えれば、利上げは現実味を増す。逆に、ホルムズ海峡の情勢が落ち着いて原油が戻れば、この4日間の下げの前提も一緒に消える。

この記事の会社の裏にいる会社

開示に書かれた仕入れ先・委託先の記録です。編集部の推論で、事実の報告ではありません。