前号で「次に確かめるべきは、協議が実際に始まるかどうかだ」と書いた。その答えが1日で出た。
トランプ大統領は火曜、イランとの協議は進行中であり、制裁の再開に踏み切る前に「最後の機会」を与えたいと述べた。ベッセント財務長官はさらに踏み込み、商船の自由な通航を伴うホルムズ海峡の再開について、火曜か水曜にも合意に達し得ると語っている。月曜にイラン側が「協議は行われていない」と否定していた話が、1日で当事者の口から肯定された形だ。
WTI原油は6.27%安の$75.30。前日の5.44%安と合わせて、2日で1割を超えて下げた。
株はこれを歓迎した。S&P 500は1.79%高の7,736.52、ダウは1.71%高の54,085.88で、どちらも最高値を更新。ナスダックは2.59%高の26,584.99、ラッセル2000も1.85%高と、規模を問わず買われている。11セクターのうち10が上げ、下げたのは前日と同じくエネルギー(0.27%安)だけだった。
3つのポイント
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パランティアが超大型株で29.45%高:パランティアは決算で29.45%高の$162.66。四半期の売上は$1.94Bと前年比93%増で、市場予想の$1.8Bを大きく超えた。1株利益も$0.41と予想の$0.35を上回り、通年の売上見通しを$8.16Bへ引き上げている。中でも目を引くのが米国の民間企業向け売上で、前年比149%増。政府向けの会社という印象が強かったが、伸びの主役は民間に移っている。時価総額$1,000億超の会社が1日で3割近く動くのは異例で、2024年2月の30.8%高に次ぐ上げ幅だった。
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半導体は前日の続きで全面高:情報技術セクターが3.44%高で11セクターの首位。アームは17.36%高で、データセンター向けの使用料収入が2四半期続けて前年比2倍を超えたことが評価され、JPモルガンが目標株価を引き上げた。インテルが10.84%高、サンディスクが10.84%高、エンテグリスが15.46%高、ファブリネットが16.47%高、デルが8.92%高。7月下旬に売られた分の買い戻しが、装置と部材まで広がった。
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アプティブは決算を超えても16.62%安:自動車部品のアプティブは1株利益$1.63と市場予想の$1.42を上回った。それでも16.62%安の$47.72と52週安値まで売られたのは、見通しのほうだ。7〜9月期の1株利益を$1.25〜1.35(予想$1.61)、通年を$5.60〜5.80(予想$6.16)と示している。前号のマリオットと同じ形で、終わった四半期より次の四半期が見られた。
$3Tに乗った翌日、アマゾンは2.32%安の$277.42と反落している。この日の超大型株では下から2番目の下げで、記録の翌日に利益確定が出た形だ。大型ではウェイフェアが29.97%高、ゼブラ・テクノロジーズが26.47%高、ガートナーが22.61%高と、決算で評価が反転した銘柄が並んだ。
原油が2日で1割下げ、株が2日続けて最高値を更新した。ただしホルムズ海峡の再開は、まだ「合意に達し得る」という段階である。前号では否定され、今号では肯定された。実際に船が通るまでは、この値段は言葉の上に立っている。
