FISN
Deep Fission原子炉本体を地上の巨大な格納構造物ではなく地下1マイルの縦穴に沈め、水柱の圧力と周囲の地層そのものを安全設備として使う発想が他の小型炉開発企業と一線を画す。
現時点では収益を生んでおらず、既存の加圧水型軽水炉技術を地下深くの縦穴に設置する小型モジュール炉の開発費を、増資で賄っている段階にある。将来はプロジェクトへの出資参加や、建設・稼働に伴う一時金と継続的なライセンス収入を柱にする計画。
規制当局の認可が想定より遅れたり、地下深部への設置という前例のない工法で技術的な壁にぶつかると、商業化の時期が後ろ倒しになる。追加の資金調達に頼る構造のため、資金が尽きる前に開発が進まなければ株主の持ち分が薄まる。
まだ収益のない開発段階の企業らしく、増資による資金調達で開発を前進させる姿勢が中心。買収より自社の技術実証を優先し、規制当局との協調的な対話を通じて開発と認可を同時に進めようとしている。
米エネルギー省の実証プログラムでの認可取得と、原子力規制委員会からの商業ライセンス取得の進み具合に業績が左右される。カンザス州の敷地での試験掘削と炉の実証が計画通り進むかどうかも鍵になる。
この会社をどう読むか
Deep Fissionは、原子力発電所というと巨大な建屋と分厚い格納容器を思い浮かべるが、この会社が目指すのはその逆で、原子炉ごと地下1マイルの縦穴に沈めてしまうという発想である。
地上の重厚な安全設備の代わりに、周囲の水と地層そのものに圧力維持と遮蔽の役割を担わせることで、建設コストと工期を圧縮しようとしている。まだ収益はゼロで、カンザス州の敷地で試験掘削を重ねながら米エネルギー省や規制当局との協議を進めている開発段階の会社であり、AI需要による電力不足という追い風の中で認可と実証がどこまで計画通り進むかが読みどころになる。
バランスシート (要約)
資産 $25M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $22M(90%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$24M
- 他の流動資産$713K
- 固定資産$259K
- 流動負債$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −273.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$13M
- フリーCF
- −$13M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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