INSE
Inspired Entertainment遊技機、仮想スポーツ、対話型ゲーム、レジャー施設という四つの区分を一社で抱える。台を売った瞬間ではなく、その後の稼働から収入の大半を得るため、機器メーカーとはリスクの向きが逆になる。
約3万5千台の遊技機を設置し、そこで生まれた粗収入の一部を継続して受け取る契約が中心にある。2025年12月期の売上高$304.1Mに対し、調整後EBITDAは$111.4Mだった。台の販売も年5,500台ほどあるが、こちらは一過性の色が濃い。
賭博の免許は国ごとに独立して動くため、一つの国で規制が締まれば台の撤去に直結する。2025年末の株式時価総額は約$251.5Mで、年間の売上高すら下回る評価しか付いていない。
英国に主要拠点を置く経営陣が、稼働台数の積み増しと各国の免許維持を最優先に置く。稼いだ現金は株主還元より、台の更新と新しい市場の開拓に向けられている。
売上高の69%が英国の営業から生まれ、決算の機能通貨もポンドに置いている。稼働台数と、ギリシャやイタリア、北米での賭博免許を保ち続けられるかが、数字の振れ幅を決める。
この会社をどう読むか
Inspired Entertainmentが売っているのは、賭博の台そのものではない。設置した台やオンラインの賭けゲームが生む粗収入の一部を、稼働が続く限り受け取り続ける権利に近い。2025年12月期は売上高$304.1Mに対し調整後EBITDAが$111.4Mと、3割を超える利益率が出ている。
それでも同時点の株式時価総額は約$251.5Mにとどまり、稼ぐ力ほどの評価は付いていない。売上高の69%を英国が占める一国依存と、各国の賭博免許がいつ揺れるか読めないことが、その差の正体だろう。
バランスシート (要約)
資産 $440M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益が支払利息に届いていない、借金は本業の稼ぎの約4.2年分
- 現金・現金同等物$42M
- 他の流動資産$116M
- 固定資産$282M
- 流動負債$71M
- 長期借入金$345M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $304M
- 売上成長率
- 2.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 10.0%
- 純利益率
- −5.6%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $52M
- フリーCF
- $16M
- 営業CFマージン
- 17.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
INSE の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…