KELYB
Kelly Services幅広い業種を薄く広く扱うのではなく、教育・科学技術・企業向け管理といった専門分野に絞り込んで利益率を上げる戦略を取っている。欧州事業を売却するなど、身軽さを優先する再編を重ねてきた。
企業に代わって人材を採用・派遣・管理する仕組みを提供し、派遣した人材の給与に上乗せした手数料や、業務委託の成功報酬で稼ぐ。教育、科学・技術、企業向け人材管理という専門分野に特化した部門を持つ。
景気後退局面では企業が真っ先に外部人材の契約を打ち切るため、他業種より早く業績が落ち込みやすい。専門人材の争奪戦が激しくなると、優秀な人材を確保するコストが利益を圧迫する。
非中核事業の売却で得た資金を、専門性の高い分野への買収に振り向けてきた。配当を維持しつつ、全社のシステム統合を進めるなど地道な効率化に力を入れている。
顧客企業の採用意欲と、労働市場の需給に業績が直結する。景気減速で企業が人員計画を凍結すると、派遣・紹介の依頼が真っ先に減る。
この会社をどう読むか
Kelly Servicesは、単なる人材派遣会社という第一印象で見ると、業態の変化を見落としやすい。
創業から80年近くをかけて、幅広い業種の派遣から、教育・科学技術・企業向け人材管理という専門分野への配置転換を進めてきた。景気の波を人一倍早く受け止める業態であることは変わらないが、専門性の高い分野に絞ることで利益率を確保しようとする体質へと作り替えている途中にある。雇用市場の先行指標として読むと、この会社の受注動向がわかりやすい。
バランスシート (要約)
資産 $2.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $977M(43%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$33M
- 他の流動資産$1.2B
- 固定資産$982M
- 流動負債$822M
- 長期借入金$102M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4.3B
- 売上成長率
- −1.9%
- 粗利率
- 20.1%
- 営業利益率
- −1.6%
- 純利益率
- −6.0%
- ROE
- −26.0%
- ROIC
- −5.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $123M
- フリーCF
- $114M
- 営業CFマージン
- 2.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $11M
- 配当性向
- —
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