LOT
Lotus Technology新興のEVメーカーの多くはブランドを一から作るが、この会社は英国ロータスという出来上がった名前を、中国の資本と工場に乗せて動かしている。ただしブランドの本体であるスポーツカー事業は別会社にあり、名前は借り物のままだ。
中国の自動車大手・吉利(Geely)グループの資本のもとで日常使いの高級EVを設計し、全モデルを中国で生産して世界に売る。主力は2022年のEletre(ハイパーSUV)と2023年のEmeya(ハイパーGT)。ロータスの商標はグループ会社Group Lotus Limitedから、スポーツカーを除く用途に限って借りている。
富裕層向けの高級EVは絶対数が出にくく、固定費を賄うだけの台数に届かせるまでに時間がかかる。中国で作って欧米に売る構造のため、貿易や政治の風向きが変われば販路ごと揺らぐ。商標は借り物であり、許諾の条件が変われば名前を使い続けられる保証もない。
台数を積み上げてブランドの値打ちを証明することに経営が集中しており、資金は増資と親会社との取引で回している。手元の現金は生産と販路の拡大に充てられ、株主への配当はない。
高級EVの販売台数を積み上げられるか、そして事業を支える資金を確保できるかに会社の存続がかかる。生産も研究開発もGeely系の体制に相乗りしており、親会社との関係が切れれば事業の形そのものが保てない。
この会社をどう読むか
Lotus Technology は英国の名門ロータスの名を冠しているが、スポーツカーを作っているわけではない。商標の許諾はスポーツカーを除く日常使いの車に限られており、この会社が手がけるのは電気で走る高級SUVとGTだ。
生産は中国の工場、資本は吉利(Geely)、登記はケイマン諸島、上場は米国という多国籍の継ぎ接ぎで成り立っている。ブランドの物語は借りたものであり、それをどれだけ台数に換えられるかがこの会社の試験になる。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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