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Malibu Boats8つの看板で水上スキー艇から沖釣り船、高級クルーザーまで価格帯も用途も塗り分けている点が、単一ブランドで攻める競合との違いになる。
水上スキー艇のMalibu系、沖釣り船のPursuit系、高級クルーザーのCobaltという三つの部門に、8つのブランドがぶら下がる。作った艇は325を超える販売店を通じて個人に届く。特許を持つSurf Gateという、波を人工的に作る装置が看板技術になっている。
2024年度は在庫の積み上がりと小売需要の鈍化で売上が前年から4割落ちた。釣り船部門ののれんと商標にあわせて$88.4Mの減損も踏んでいる。2025年度は最終損益こそ黒字に戻したが、売上は$807.6Mへさらに2.6%減った。景気が冷えれば、生活必需品ではない高額なボートへの支出は真っ先に削られる。
手元の資金はブランドごとに分かれた工場と、部品を自前で作る垂直統合の投資へ向かっており、株主への還元には回っていない。買収で増えた看板をどう束ね直すかが目下の宿題になる。
一艇あたり平均$165K前後という高額商品なので、消費者の余暇支出とローン金利の水準に業績が直結する。販売店が抱える在庫の量も業績を左右し、店側が発注を絞ればメーカーの出荷はすぐに減る。
この会社をどう読むか
Malibu Boatsと聞くと一つのボートブランドを思い浮かべるが、実際は8つの看板を抱える持株会社だ。水上スキー艇のMalibu、廉価版のAxis、沖釣り用のPursuitやMaverick、高級クルーザーのCobaltと、客層ごとに名前を使い分けている。
派手な特許技術Surf Gateで知られる一方、経営の実態は景気の波をもろにかぶる。2024年度は在庫の積み上がりと需要の鈍化で売上が4割落ち、減損まで踏んだ。2025年度は黒字には戻ったものの売上はさらに縮んでおり、コロナ特需の反動はまだ抜けきっていない。
バランスシート (要約)
資産 $996M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $524M(53%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$74M
- 他の流動資産$234M
- 固定資産$688M
- 流動負債$215M
- 長期借入金$165M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $915M
- 売上成長率
- 13.3%
- 粗利率
- 16.0%
- 営業利益率
- 0.3%
- 純利益率
- 0.2%
- ROE
- 0.3%
- ROIC
- 0.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $68M
- フリーCF
- $43M
- 営業CFマージン
- 7.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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