MCFT
MasterCraft Boat Holdings造船会社の多くはブランドを増やして裾野を広げるが、この会社は逆に減らした。残した三つのうち二つはポントゥーンで、価格帯を分けて棲み分けさせている。
1968年創業のMasterCraftブランドで水上スキーやウェイクボード用の競技艇を作り、入門機$110Kから最上位$500Kまでの幅を持つ。ポントゥーンは2018年に買収したCrestと2024年に立ち上げたBaliseが担う。売り先は独立系の販売店で、個人には直接売らない。
不況になれば真っ先に削られる支出であり、ローン金利が上がれば販売店の在庫がだぶつく。海外売上は1割強しかなく、米国の需要が冷えたときに逃がす先がない。
儲からない看板を売り、儲かる看板に資源を寄せる経営。2024年はAviaraを手放しながら同じ年にBaliseを立ち上げており、撤退と新規参入を並行させている。
販売店が抱える在庫の量と、ボートローンを組む客の懐具合に注文が振れる。高額な嗜好品なので、景気や金利の変化がまず販売店の発注に出る。
この会社をどう読むか
MasterCraft Boat Holdingsは、ここ数年でブランドを増やしたのではなく、減らした会社だ。2023年6月期にNauticStarを、2024年にはAviaraの高級デイボート事業と工場を手放した。残ったのはMasterCraft、Crest、Baliseの三枚看板である。
同じ2024年に高級ポントゥーンのBaliseを新しく立ち上げているので、単なる縮小ではない。儲けの薄い看板を切って、濃い看板に賭け直した動きに近い。ボートは嗜好品の中でも特に高額で、独立系の販売店を通してしか売れないため、金利が上がると注文と店頭在庫の両方に響く。しかもその販売店は上位10社で売上の34%が動くほど偏っている。
バランスシート (要約)
資産 $260M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $183M(71%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$29M
- 他の流動資産$92M
- 固定資産$139M
- 流動負債$65M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $284M
- 売上成長率
- −11.8%
- 粗利率
- 20.0%
- 営業利益率
- 4.0%
- 純利益率
- 2.5%
- ROE
- 3.8%
- ROIC
- 4.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $36M
- フリーCF
- $26M
- 営業CFマージン
- 12.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
MCFT の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…